米軍兵士、新型XM7ライフルを批判
https://militarnyi.com/en/news/us-soldiers-criticize-new-xm7-rifle/
米兵・現場からの主な批判(この批判は、 『ザ・ウォー・ゾーン』が報じた 陸軍大尉ブレーデン・トレントのコメントと実弾演習中の観察に基づいている。 )

【設計・機構面の問題】
*過度な重量: XM7の戦闘時重量は最大6.9kg(M4A1は約3.8kg)とされ、兵士の負担が大幅に増加。
*チャージングハンドルの操作性:フルに引かないと作動しない点が、戦闘時の迅速な操作を妨げる。
*両利き用マグリリースが装備や体に引っかかり、意図せずマガジンが脱落する事故が複数発生。
*サプレッサー固定リングが素手で壊れる事例が報告された(3件)。
*反動が強く制御しづらい。通常300メートル以内で発生するほとんどの戦闘において、XM7の射程と貫通力は過剰で、優位性に限界があるという。
*マガジン容量が20発(M4A1は30発)と火力持続性に劣る。10分程度の制圧射撃訓練で部隊が弾薬をほぼ使い切るケースも。

【信頼性・耐久性の問題】
*初期モデルでは2,000発で銃身内に深い擦り傷が発生(特にガスブロック付近)。
*6.8×51mm弾を短銃身で高速発射するため、過度なチャンバー圧力が生じ、部品摩耗や薬莢破裂のリスクが指摘された。
トレントは、150人を超える軍人、技術者、指揮官への調査と23個のXM7サンプルの検査に基づいて、問題を特定した。

SIG SAUER側の反論と説明
【設計・品質に関する反論】
*銃身寿命は10,000発以上とされ、トレント大尉の主張を「誤解」と指摘。
*薬莢破裂の事例はなし。すべての弾薬と銃の組み合わせは過酷な試験を経て合格している。
*マガジンリリース機構は既に設計変更済みで、現行モデルには問題なし。
*チャージングハンドルは両側操作式(サイドマウント)で、柔軟性の向上が目的。
*サプレッサーのリング破損については確認されていない。
*トレント大尉はプログラムや仕様に関してSIGや陸軍本部に相談せず独断的な評価**をしていると批判。
SIG SAUERは、このシステムは現在も開発中であり、今後数十年の長期にわたり運用上のフィードバックに基づいて改良を続けていくと認めた。