秋の雨は戦況にどう影響するのか?

8月が終わる。今もっとも関心を集める問題は、秋がクルスクの状況を変えるのかということだ。

変えますか? -はい。

北部軍管区は楽になりますか? -いいえ。

それどころか、9月と10月は北部軍管区に試練となる可能性がある。敵の立場から見てみよう。APUがクルスクから撤退しない場合、秋と共に彼らの部隊は極めて危険な状態に置かれ、増援ではまったく解決できない。
論理的にいうとクルスクにいる部隊のこれまでと今の状態を活用し、彼らを救出する方法は一つだけだ。ボルチャンスク、リプツィへの大規模な攻勢をかけて、それらをウクライナが奪還し、ハリコフ地方の緩衝地帯を戻す。ロシア軍がそれを阻止しようとすれば、クルスクの防衛は弱くなり、クルスクの攻勢に使用された部隊は危険から逃れることができる。しかし、これはロシア軍がそれらの地域を放棄して、クルスクに移転しないという前提が必要になる。もしそうすると、ロシア軍は最小限の損失で、クルスクのウクライナ軍を掃討するだろう。しないという期待はギャンブルで、正気ではない。

可能性はありえませんか? -いいえ。

先に書いたように、これはクルスクの攻勢の作戦目標に失敗したが、現在も継続している理由にはもっともらしい。そして下の部隊が上を責める権利のないNATOでは、一度の失敗と三度以上の失敗は、下の被害が大きいだけで、上からの懲戒は同じである。
ただしハリコフ方向のロシア軍は、大規模な攻勢に対処できる物量と人員そのものはない。そして季節はすべての軍に共通して訪れる。したがって、すべては機会を伺い、適切な機会に適切な対処を取る必要がある。