これらの発言の後、ゼレンスキーが来週米国で発表する(9月26日にバイデンと会談する)「勝利プラン」の状況はますます混迷を深めている。

大統領は一方では、2〜3ヵ月で戦争を終結させるために西側諸国がとるべき措置を語っている。同時に、この計画には、米国がロシアに対する長距離ミサイル攻撃を許可するという要件が含まれていることが知られている。

我々は、これらの点が互いに正反対であることに注目している。すでに書いたように、空爆を許可すればロシアとの戦争終結に関する合意が加速するわけではなく、可能な限り難しくなる。プーチンがウクライナと西側の条件で交渉するように仕向けるほど、軍事的に危険なことはないが、交渉した場合にプーチンの「面子を失う」状況を作り出すには、政治的に十分な意味がある。ロシアが西側諸国を攻撃するという脅しを実現しなかったとしても、そのような決議は戦争を長引かせるだけだ。