>>751
日本の対戦車兵器が貧弱とされるのは以下の3つの面です
・質
 全くの役立たずではなかったのですが当時の戦車の進化についていけず
 最良の対戦車砲と言われた一式対戦車砲でも威力不足で、ドイツの様に高射砲で対戦車戦闘をしたり
 ソ連の様に比較的高初速だった76mm野砲でPaKフロントを形成する様な運用の柔軟性にも欠けていました
 (そもそも野戦高射砲や野砲自体が圧倒的に少なかったので、やりたくても出来なかったって事もある)
・量
 とにかく日本は火砲の生産数が少なく、さらに数少ない貴重な火砲を輸送中に海底に沈めてしまい
 やっと戦地へ運べても最前線は運べなかったり事前の砲爆撃で損耗したりと、前線で運用される対戦車砲など
 常に数門単位でしかなく、それもすぐに戦闘で失われてしまって歩兵の肉弾攻撃に頼るしかなかったのが実情です
・種類
 ドイツのパンツァーファウスト、アメリカのバズーカ、イギリスのPIATの様な歩兵が持てる携行対戦車兵器の
 開発が遅れ、前線配備にまでは至らなかった事で、歩兵の対戦車攻撃は火炎瓶や対戦車地雷による肉攻に
 頼るしかありませんでした

対戦車砲については最低でも75mmクラスが必要な時勢となっても、新規火砲へ更新する為の生産力が無く
仮に作れても戦地への輸送力に乏しく、例え戦地に運べても最前線で運用する為の運搬手段が貧弱(自動車化の遅れ)
で75mmクラスとなれば重量1トンを超すので、その様な対戦車砲を歩兵の人力頼みでは使い様がないといった具合です