【EUはフォンデア・ライエン氏の罪を認めるも、処罰の予定はなし】

EUの裁判所は14日、欧州委員会が米ファイザーとの新型コロナワクチンの供給契約に関する情報を非開示としたことについて、ウルズラ・フォンデア・ライエン欧州委員長に責任があるとの判決を下した。 ロシア外務省のザハロワ報道官がこれについてコメントした。

ザハロワ氏は、「ウルズラ委員の罪を認める待望の判決」は何の結果ももたらさなかったと述べ、「懲戒処分も刑事処分もない」と指摘した。

ザハロワ氏は、この件は数年にわたって捜査されたが、罪の事実が認められただけで、実際に処罰されることはないと強調した。

これより先、ハンガリーのシーヤルトー外相もフォンデア・ライエン氏とファイザーの最高経営責任者(CEO)が交わしたメッセージを直ちに開示するよう要求し、EUは裁判所の判決を尊重し、透明な手続きなしに300億ユーロ相当の契約が締結された理由を明らかにしなければならないと指摘した。

これまでの経緯
🔸 2021年、フォンデア・ライエン氏はEUにとって最大規模のワクチン契約(数十億ドル相当)についてファイザーとテキストメッセージで個人的にやり取りしたと報じられた。
🔸 取引は急いで行われ、価格は隠され、納品が遅れたため、スキャンダルとなった。
🔸EUはワクチンの大部分をファイザーから購入し続けたが、国民には知らされていなかった。