スレチ長文スマンが客観的背景として

〉それを誘発した原因はコメが足りていないことにある。その根底には、実質的に続けられてきた生産抑制政策と「畑地化」による水田潰し政策と時給が10円しかないような農家の疲弊に、暑さの影響(低品質米の増加など)も加わって主食米供給が減りすぎていることがある。

全国の現場の声を聞くと、2024年産米が豊作だったという作況指数に疑問がある。そもそも、(1)それほど収穫できていない、かつ、(2)低品質なコメが増えて、玄米から精米にしたときの歩留まり率が落ちている、との見方が多い。白いコメ、割れたコメ、カメムシ斑点米なども多いという。精米歩留まり率は、9割くらいが8割近くに落ちているとの情報もある。

米価が上がったといっても農家からすると30年前の価格に戻っただけで、やっと一息付けるかという程度で、すでに疲弊している現場の生産が一気に増えるのは難しいと流通業界も見込んでいる。
(略)
根底にあるのは、農家が赤字でやめていくのを放置して、減反要請を続け、田んぼを潰せば一時金(手切れ金)だけ払うからもうやめなさい、と誘導して、農村現場を苦しめてきたツケである。農業予算を削りたい財政当局の強い意志がある。

【鈴木宣弘:食料・農業問題 本質と裏側】「コメ騒動」の原因と展望〜再整理 (2025年3月7日)
https://www.jacom.or.jp/column/2025/03/250307-80013.php