ベルギーのデ・ウェーバー首相、ロシアの凍結資産取引に反対を表明 -POLITICO
首相の強い言葉による介入により、ベルギーに保有されている資産をウクライナに送る問題で打開策がすぐに見つかるかもしれないというEUの期待は打ち砕かれた。

ブリュッセル — ベルギーのウェーバー首相は木曜夜、ブリュッセルに保管されているロシアの凍結資産約1400億ユーロをウクライナ支援に使うという欧州委員会の計画に対する反対を強め、資産動員の突破口となるとのEUの期待を打ち砕いた。

デ・ウェーバー氏の介入は、EU執行部が資金使用に関するベルギーの懸念に対処する提案を発表すると予想されるわずか数時間前に、欧州委員会のフォン・デア・ライエン委員長に宛てた強い文面の書簡として行われ、POLITICO もそれを確認した。

ベルギーに屈服を求める外交圧力が強まっているにもかかわらず、デ・ウェーバー氏は木曜日、欧州委員会の計画に対する敵意を強めるばかりだった。これまでの反対意見を改めて強調し、欧州委員会の計画はウクライナ和平合意を阻害すると主張した。EUの計画が実現しない場合、ロシアの資産はキエフに支払われるのではなく、モスクワを交渉のテーブルに着かせるための交渉材料として利用されるだろうと、同氏は述べた。

「提案されている賠償融資制度を性急に進めれば、EU​​として最終的な和平合意の達成を事実上妨げるという副次的な被害をもたらすことになるだろう」とデ・ウェーバー氏は書簡に記した。

https://archive.md/Q64w4
https://www.politico.eu/article/russia-vladimir-putin-assets-belgium-bart-de-wever-dials-up-opposition/
・(相手国をパニックに陥らせて強制的にテーブルに着かせる)現政権が良く使う汚い手だが、鉱物協定の初期案みたいにアメリカが横から搔っ攫う話はさすがに消えたにせよ、和平案次第でどう転ぶかわからない状況で「ハイそーですか」なんて言えるわけない。
・そもそもユーロクリアが法的対応を示唆した(>>438)時点で終わった話ではある(正式に手続きを開始したら来年の3月とかに間に合うはずない)
・ここまでベルギー首相が強気に出てるのは自国のリスク管理を優先するため「モスクワを交渉のテーブルに着かせるための交渉材料として利用される」ようにアメリカから裏で了承を取り付けていたとしても不思議はない。