ロシア、ドンバスの未占領範囲とスームィとハルキウの占領地交換を提案

Kyiv Independentは9日午後、プーチン大統領の包括的な停戦案について
「ドンバスからのウクライナ軍撤退、スームィ州とハルキウ州からのロシア軍撤退、
ザポリージャ州とヘルソン州は現状維持」
「米露首脳は領土交換を伴う和平案について15日に協議する」と報じた。

Wall Street Journalは9日「プーチン大統領は『ウクライナがドネツク州から軍を
撤退させ、ロシアがドネツク州、ルハンシク州、クリミアを完全に掌握するのであれば
完全な停戦に同意するだろう』と述べた」

Kyiv Independentも9日午後「プーチン大統領は会談したウィトコフ特使に
『ドネツク州とルハンシク州からのウクライナ軍撤退』『スームィ州とハルキウ州からの
ロシア軍撤退』『ザポリージャ州とヘルソン州について現状ラインで満足できる』と伝え、
トランプ大統領とプーチン大統領は15日の首脳会談で『領土交換を伴う和平案』に
ついて協議する予定だ」「この提案をウクライナは拒否しているものの、
トランプ大統領はロシアの提案に同意している可能性が高い」と報じ、欧州も領土交換を伴う和平案を否定している。

ゼレンスキー大統領は領土交換についても「ロシア軍が撤退するスームィ州とハルキウ州の占領地」と
「ロシアが要求するドネツク州とルハンシク州の未占領範囲」の交換は相互的ではないと考えている。
「ウクライナへの返還を示唆しているスームィ州とハルキウ州の占領地」と「ロシアへの譲渡を要求している
ドネツク州とルハンシク州の未占領範囲」は、人口、面積、経済的価値において相互的ではなく、
ロシアの要求は戦場の現実に即していないため要求が過剰なのだ。