当時の状況を知る、鈴木政子さん(90)。ソ連軍が侵攻してきた時は10歳で、家族とともに満州にいました。鈴木さんら日本人はソ連軍によって連れ去られ、施設に収容されました。そこで鈴木さんは、おぞましい出来事を目撃します。

鈴木政子さん
「だんだん私ね、分かってきたんですよね。5年生でしたけど、犯されるということはどういうことなのかというのが。若い女性はどんどん連れていかれて、ソ連兵も8人ぐらいいたんですよ。8人が全部、1人の女性を犯す。帰ってくる人はそんなにいませんでした。そこで亡くなってしまうか、動けなくなってしまうか」

当時、ソ連軍が接収し、収容所として使っていた工場の見取り図。敷地の中にはソ連兵が住居として使っていた倉庫が3棟。そして事務室。トイレは別の棟にありました。

鈴木政子さん
「私たちが入れられたのはこの事務室。事務室からトイレに行くまで(ソ連兵に)襲われましたね。だから、このトイレに行くのに大変だった」
(Q.女性が連れていかれたのは)
「たぶん、この中(倉庫)の1つだと思う。自分たちのベッドを入れたりして、女性を引き込んで、この倉庫でやっていましたね」

「すし詰めで人、人、人。女子てい身隊の人もいる。この人達がソ連兵の相手として毎日連れて行かれた」

何人ものソ連兵に強姦され、望まぬ妊娠をした女性たちが大勢いました。