>>975
ロシアの侵攻をミンスク合意で正当化するのは無理筋。引用されてる条文は「ドネツク・ルハンシクの特定地区がロシア隣接地域と越境協力する際、ウクライナ政府が支援する」って話で、軍事介入の根拠じゃない。military assistanceなんて文言は合意文書に存在しないし、そもそもミンスク合意はウクライナの国内法に基づく自治権付与を前提にした停戦合意。ロシアが正規軍を投入する根拠にはならない。

ロシアは国連安保理決議2202でミンスク合意を支持しておきながら、2022年に一方的に破棄して侵攻。これは国連憲章第2条4項に違反する「侵略行為」で、国際法上も明確にアウト。しかも侵攻前にドネツク・ルハンシクの独立を承認して、合意の前提そのものを崩してる。メルケルの発言も「ウクライナに時間を与えるための政治的妥協だった」って話で、ロシアの侵略を正当化するものじゃない。むしろロシアが合意を外交カードとして使い、破棄する準備をしていたことの証左。

条文の一部を切り取って「ロシアは保険をかけていた」とか言ってるが、それはただの後付け。ミンスク合意の13項目の中でロシアの役割は「影響力を行使して武装勢力に停戦を守らせる」程度で、軍事介入の明示的な許可は一切ない。義勇兵だの正規軍だの言ってた連中も、当時から国際法違反の可能性を指摘されてた。ロシアの行動は、合意の文脈を歪めて侵略を正当化する典型例。手際がいいんじゃなくて、詐欺的に巧妙なだけ。