>>139
帝国海軍が特型駆逐艦で砲塔化を図ったのは全天候性を駆逐艦に要求したからだ WW1までの駆逐艦は露天砲なのでシケった場合の戦闘能力が大きく低下する 尤も駆逐艦なんだから雨が降ったらお休みよは当たり前と言う考えで巡洋艦以上が何時でも戦闘可能な艦種だった
しかしワシントン条約で戦艦で数的不利に陥った帝国海軍は夜襲による漸減作戦を立案するが、たまたま夜襲の日に天候が悪化した場合は残念賞で翌日の決戦に敗れるでは許されない なので特型駆逐艦は初めて全天候性を備えた革新的な艦で従来巡洋艦が担っていた任務を奪う事になる
米海軍は特型は自分達の平甲板型駆逐艦とはカテゴリーが異なっており極めて脅威と認識していたが議会が予算を認めず30年代半ばになって漸く対抗出来る駆逐艦の建造が始まる  
この際に搭載砲を平射砲から対空射撃も出来るMk12両用砲にすべきだとのアイディアが出てきた 対空射撃では水上射撃よりずっと速い旋回俯仰速度が要求され高出力な電動モーターが必要になる為に、砲塔重量を削減する必要があり単装砲にしている 
当時連装砲にしたファラガット級はこの辺りの迷いが出ており折角Mk12を採用したのに砲塔重量を軽減する為に仰角をかけられない簡易砲架としており対空射撃が出来なかった なので戦争後半で砲塔を両用砲に換装している