親父がこのTDKの70年代のD(80年代は黒ハーフになってその後AEになったね)
を大量に買ってて、今も新品があるからたまに使ってるんだけど、
親父が録音したテープにこの偽物がある。リーダーにTDKの特徴である
赤線が無くて、LOT番号もなく、ハーフとPケースは妙に薄く、窓は別パーツ化
されているものの、これもペナペナ。
本物のDは高域もある程度は出るけどこちらは殆ど出ない(ちなみに録音されてる
音源はアニメ、マクロスのサントラだった)上にテープの光沢が少ない感じ。
でも完全な走行不良ではなく、150分テープみたいな重さがある。
家からちょっと離れたところに某M社の工場があるんだけど、数年前にこのDや
ALMEのC-30、BONのC-90等を持ち込んでどんなテープを使ってるのか調べてもらった事が
あるんだけど、その時の結論としてはこの偽物DやBON等はオープンリール用の
磁性体を使ってる事が判明した。長くなって悪いけど、
Cカセット用の磁性体の最低ランク(ソニーのLNとか実用になる最低ランク)は
オープン用磁性体だと下から3番目くらいにあたるらしく、BON系テープはこの
オープン用の一番下の磁性体を使っているだろうとの事。このランクになると
Cカセットの速度では音質が落ちるという事でした。今のデータテープはこのランクと
思われます。