>>304
特に中国人の変なプライドに辟易したそうだ。
コーターをきちんと調整し、特性が出たので、明日は本番をしようという事になった。
翌日、稼働させたら、どうも特性が出ない。おかしいと思って、コーターを点検したら、
あちこちいじり回したあとがあった。
担当者たちを集めて、きのうとダイヤルの位置が違う。ここもあそこも。
いったいなぜ狂わせたのだ?折角特性が出るように調整したのになぜだ?

「われわれ、中国人は優秀な民族アル。だから、復習も兼ねて最初から組み直したのアルヨ」
そういう返答だったので、一日二日ぐらいで全部知ったと思うな!!、
と言いたかったが、特性が出ていないのを示して、最初からやり直さなければならなかった。という。
という事で何社か中国にテープ会社があったが、今はわからない。

インドナシアは素直に聞いてくれるので仕事がしやすかったそうな。

データーテープは記録密度が非常に大きいので、超微粒子(ナノオーダー)、
且つ、保磁力はメタルカセットテープの2〜3倍もある。
微粒子になるに従い、磁性粒子の酸化皮膜も体積比大きくなるので飽和磁化も小さくなる。
ただし、デジタル記録はCN比が良くないとジッターエラーの原因となるので、
できるだけ出力の大きいテープでないとだめだそうな。
次の時代はバリウムフェライトのテープとなります。