N氏は完璧な画像安定装置を発明した。
銀色の箱にボタンがひとつだけのその機械は、余計な調節もいらず、自動的に最高の画質にして
録画されるのだ。もちろん、下欠けなんかない。

N氏はこれを売り出そうと電気店を回った。しかし、なぜかどこの店でも断られてしまう。
ネットで宣伝しようとしても、いつの間にかシャットアウトされてしまう。
「これはどうしたことだ」

不思議に思うN氏の研究所にノックの音が