0997名無しさん┃】【┃Dolby (ワッチョイWW 399f-l/lo)
2018/04/02(月) 21:16:33.46ID:E20bgg+w0https://av.watch.impress.co.jp/docs/series/dg/1052081.html
ユーザー目線では「有機ELは遅延が少なさそうなのに意外」といった印象を受けるかも知れない。
確かに、有機ELの画素の応答速度は液晶の数百倍は速い。だが、これは表示遅延時間とは無関係なのである。
補足解説が必要かもしれない。
まず、X910は映像パネルが倍速駆動に対応しているので、これで60fps映像入力時、倍速駆動回路でバッファリングされるため、原理的に理論値0.5フレーム(約8.3ms)が発生する。
この後、LG式有機ELパネルでは、焼き付き防止制御のためのゲイン制御が発生し、これが約8.3ms。これは丁度0.5フレーム分の遅延に相当する。これに加えて、映像処理に0.9msほど掛かる。
そのためトータルで
8.3ms+8.3ms+0.9ms=17.5ms
という計算になる。これは60fps換算で約1.05フレームの遅延となる。
では、120Hz入力時はどうか。
これは、倍速駆動回路のバッファリングが無効化されるが、焼き付き防止制御の約8.3msは強制介入するのと、映像処理の0.9msは避けられないので
8.3ms+0.9ms=9.2ms
となり、120fps換算では、約1.1フレームの遅延という事になるのだ。
ポイントは、現在のLG製有機ELパネルでは、焼き付き防止制御で0.5フレーム必ず遅延するということ。この特性は、これから登場する同系パネル採用のソニー、パナソニック、そしてLGの有機ELテレビでも同様である。
有機ELパネルの画素自体は液晶よりも何百倍も高速なのだが、焼き付き防止制御が入る関係で、結果的に液晶モデルよりも表示遅延は大きくなってしまう。ゲームなどで遅延スペックを気にする人はここは抑えておきたいポイントである。