★AVアンプの自動音場補正について
マルチchでは複数のスピーカーを使うが、全chに同一スピーカーは置けないし、
設置距離や壁・天井との関係も変わる。この状態ではそれぞれのスピーカーの音量、音の到達時間、
音の反射状況、位相や周波数特性がバラバラとなるため、違和感のある音で定位も滅茶苦茶になり
制作者が想定した音や音場が得られない。

殆どのAVアンプに付いている自動音場補正は、全chのスピーカーでこれらが同じ状態となるように
調整してくれる機能。各スピーカーが同じ音量で聞こえるように音量の補正、各スピーカーが
同じタイミングで聞こえるように距離(遅延時間・ディレイ)の補正、低音再生能力を測定し
低域成分のSWへの振り分け基準(クロスオーバー周波数)を設定する機能は必ず付いています。
その他機能は、メーカーやAVアンプのグレードで違ったり、精度が異なるので注意が必要です。

その他機能は、スピーカー毎の周波数特性差や部屋による影響で凸凹してしまう周波数特性を補正、
部屋の反射音や残響による悪影響を補正、低音のズレを補正、各種自動補正値を自分で微調整する機能など。

特に全chのスピーカーをシリーズで揃えない場合や、スピーカーを理想的な位置に置けない、
視聴位置から壁との距離が非対称、音場補正結果を自分好みに微調整したいという場合、
使用できる自動音場補正の機能や精度が重要になります。

◇[パイオニア] MCACC Pro、Advanced MCACC、MCACC
 https://www.youtube.com/watch?v=sK6yTx96A-c
 https://www.youtube.com/watch?v=pdM_jXfbd1Y
 http://jp.pioneer-audiovisual.com/components/avamp/sc-lx901/detail/quality.php#quality08
◇[ヤマハ] YPAO R.S.C、YPAO
 https://www.youtube.com/watch?v=9K1v5HJxhC0
 http://simplehomecinema.com/2014/10/09/yamaha-ypao-and-ypao-r-s-c-advanced-topic/
◇[デノン、マランツ] Audyssey MultEQ XT32、MultEQ XT、MultEQ
 https://www.denon.jp/jp/product/hometheater/avreceivers/audysseyapp
◇[オンキヨー] AccuEQ Advance、AccuEQ
 http://accueq.onkyousa.com/
◇[ソニー] D.C.A.C.EX、アドバンストD.C.A.C.、D.C.A.C.