夏の行楽シーズンが来るたびに思い出す、付きまとい系のセコケチ兼キチママ。
要求内容は「車で自宅まで送ってクレクレ」でした。

登場人物:
私(♀)
キチママ(♀、見知らぬ女性)
キチ子(♀、キチママの娘、年齢は幼稚園くらい)

駅からほど近いショッピングセンター(SC)で買い物を終えて、
駐車場の中を歩いていたときのこと。
立ち止まって自分の財布を確認していると、
「ちょっとー!」と声をかけられました。見知らぬ人でした。
よくある表現をするなら「キチママ」でしょうか。
幼稚園くらいの女の子を連れていました。

キチママはいきなり私に送迎を要求しました。
「ねー、この車であたしを○○町の家まで送ってちょうだい。
暑いし、バス代もったいないんだ。」
どうやら、立ち止まって財布を確認する私の動作が、
横にあったファミリーカーのキーを用意する動作に見えたようです。
その地点がたまたま他人の車のドアのそばだっただけなのに。

私「いえ、これ、私の車ではないんです。」
キ「それじゃ、どれがあんたの車なの?」
私「私の車は、このSCに止めたわけじゃありません。申し訳ありませんが…。」
キ「止めた駐車場までついて行くわ。荷物を早くのせたいんだから。」

(つづく)