名古屋城に「一緒に上がりたい」 障害者団体に聞く
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180522-00000016-asahi-soci
5/22(火) 8:40配信
 名古屋市が名古屋城木造新天守にエレベーター(EV)を設置しない方針を決めたこと
について、障害者団体が抗議している。21日には市役所前で、県内の障害者団体でつくる「愛知障害フォーラム」(ADF)のメンバーらが抗議活動をした。ADF事務局長の辻直哉さん(46)に、この問題に抱く思いを聞いた。
 現在、EVが最も安全に昇降できる手段です。河村たかし市長は『新技術によるバリア
フリー』と言うが、具体的な形で示してほしい。それが安全で、みんなと一緒に上がれる
ものなら同意できます。
 そうです。例えば家族みんなで上がれば、途中で会話ができます。でも1人だけ別の手
段で上がれば、それができない。ただ上がればいいのではなく、家族や友達と一緒に行動
し、わくわくや楽しさを共有するプロセスが大切だと思います。
 小学生が遠足で城を訪れることもあるでしょう。その時、車いすの子が1人だけ上がれ
ず、(市が代替例として挙げる)バーチャルリアリティー施設に連れて行かれれば、つら
い思いをします。そうしたことにも思いをはせてほしい。
 市は『史実に忠実に』ということを優先しますが、『史実を参考に』ではダメなんで
しょうか。史実を参考に外観を損なわず、障害者も高齢者も楽しめる城という考え方は、
共存できるはずです。