3歳の娘を1週間放置、衰弱死させた疑い 母親を逮捕
2020年7月7日 17時26分

 長女(3)を自宅に置き去りにし、衰弱死させたとして、警視庁は7日、東京都大田区蒲田1丁目の飲食店店員梯(かけはし)沙希容疑者(24)を保護責任者遺棄致死の疑いで逮捕し、発表した。捜査関係者によると、置き去りにした期間は1週間に及び、梯容疑者はその間、知人の男性宅に泊まり、一度も帰宅していなかったという。長女の死因は飢餓と高度脱水症状だったという。
(中略)
 捜査関係者によると、同13日午後4時すぎ、「子どもが呼吸をしていない」と自ら119番通報。稀華ちゃんは搬送先の病院で死亡が確認された。司法解剖の結果、胃の中はほぼ空っぽだった。極端にやせた状態ではなく、目立った外傷はなかったという。

 任意の聴取に対し、梯容疑者は当初、「長女は体調を崩して食事をとれなくなった」と説明していた。その後の捜査で、稀華ちゃんを自宅に1人置き去りにし、男性宅で過ごしていたことがわかったという。事件後に入院したため、警視庁は7日の退院を待って逮捕した。日常的な虐待がなかったかなど事件の経緯について解明を進める。母子に関する虐待の通報や相談は確認されていないという。

https://www.asahi.com/articles/ASN774SFLN77UTIL00D.html