序盤の戦い云々はどうかな
終盤に有利だとされる形勢に一度はなることが多いのだから
棋風転換とか無関係にかつての終盤の単刀直入さが影を潜めてる
若い羽生はたしかにいないけれど
それ以上にあの擬似IT取材から考えがまとまらないのかもしれないね
才能がありすぎるゆえに戦う相手が幻の人工頭脳なんだ
だからエイオウセンに登場すべきだった
そうなっていれば動物的な直観(あのかつての長嶋的な)の現在がどうなのか
集積回路の膨大な情報に太刀打ちできるのか
羽生さん手がかりをえたかもしれない
たとえ年老いた(はもちろん言いすぎかもしれない)直観の緩やかさだとしても
その直観はどこまで届くのか
数々のビッグチャンスをものにしたからこそ逃したチャンスが強調されるにすぎない
おれは人工頭脳に勝ち越した渡辺さんに勝ってほしいけれど
勝っても負けてもロング・グッドバイを予想してるよ
「さよならをいうことはすこしの間死ぬことだ」
それから新しい羽生さんを生きてほしい