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> ところで、二日間の対局中ずっと正座を崩さぬ決意で本局の記録係をつとめる中村太地四段(20歳)は、渡辺明竜王よりも四年若い。
> 中村は、渡辺竜王に深い敬意を抱いているに違いないが、行方が19歳のときに「羽生世代の分厚さ」に抱いていた複雑な気持ちを、
> 渡辺をはじめとする先輩たちに対しては持っていないのではないか。渡辺世代と言うべき分厚さは存在せず、渡辺が孤独だからだ。
>
> 四日前、ノートルダム大聖堂前の広場を歩きながら、私は中村四段に「あなたもいつかタイトル戦に出てね」と言った。
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> 「はい、できるだけ早く出たいです」
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> 中村に屈託はなかった。羽生世代の次は渡辺、と決まったものでもないのだ。

第21期 梅田望夫氏、竜王戦第1局を語る
http://kifulog.shogi.or.jp/ryuou/2008/10/7-57-6cac.html