ソフトによる解析で優秀な棋士の中から傑出した棋士を選別する方法

>>460,462で明らかにしたよう敗局では勝局の2倍前後の悪手がある
したがって、勝局と敗局を区別しないで解析すると勝局と敗局の割合を変えるだけで1手あたりの悪手率が変わってしまう

したがって、AとBの棋士を比較するためには、勝局だけを比較するか、敗局だけを比較するか、
勝率に比例して勝局と敗局を混合させて比較するか
の3つの選択が考えられる
ところが、勝率に比例して比較する場合は、どの期間の成績を解析するかで同じ棋士の1手あたりの悪手率が違うことになる
しかも、敗局での悪手は棋士の性格や棋風の違いから棋士によってバラツキも多い
そのため、敗局の悪手率は強さの指標に適していない
ときに、評価値がプラス2000を越え勝勢だったのに1手の悪手で負けることがある
だから、勝局だけを解析の対象にすると、1手の悪手さえなければ勝てた惜しい敗局が多いA棋士の評価が不当に低くなるのではないかと疑問を抱くかもしれない
だが、その心配は杞憂だ
なぜなら、そのとき勝ちを拾った相手のB棋士のほうは当然、悪手、疑問手が多いので、
敗局におけるA棋士の+ポイントはB棋士の勝局における−ポイントになって反映される
だから、A棋士の勝局とB棋士の勝局を比較するだけでよいのだ