叡〇戦の挑戦を決めた後、金〇は郷〇からアドバイスを受けた。研〇会後に食事に誘われ、そろそろ終わろうかという頃、郷〇は真剣な口調で話を始めた。
「番勝負に出場することで周囲へ感謝の気持ちもあるだろうけど、それは終わってからでいいから。勝負というのは、最後は勝つか負けるかしかない。勝つ気持ちで向かいなさい」
金〇から求めたものではなく、郷〇自らした助言だという。真意を本人に尋ねると、「金〇君は気を遣いすぎるところがあるからね。盤上に集中すべし、ということです」と語った。