https://www.jti.co.jp/knowledge/shogi/topics/2016/1701_01_01/index.html
2017年初春 豊島将之JT杯覇者に聞く『将棋日本シリーズ』(1/2) 20170101
https://www.jti.co.jp/knowledge/shogi/topics/2016/1701_01_02/index.html
──プロ棋士になるために何か取り組んだことはありますか?
奨励会での最後の1年間で序盤に対する知識などが全然足りていなかったことが分かったので、そこを重点的に勉強したら結果が出るようになって、プロ棋士になることができました。
──プロ棋士になってからは楽しいことと辛いこと、どちらが大きかったと思いますか?
プロ棋士になってから現在までの10年間を振り返ると、20歳で初めて王将戦に挑戦してだめだったのですが、そのときはそんなに辛くありませんでしたね。でも、その後しばらくタイトル戦に出場できなかったときと久しぶりに出場して2回(2014年度 - 第62期王座戦、2015年度 - 第86期棋聖戦)負けてしまったときは辛かったですね。
これまでは自分の課題点に意識が向いていたので、負けたときのほうが印象に残っていました。
でも最近はだいぶ変わってきました。別に何かきっかけがあったわけではないのですが(笑)、将棋を楽しく指せるようになってきました。
悪かったところを反省するというやり方をやり続けていても、非常に辛いので、今はちょっと楽にやろうと考えています。
それがいいのか悪いのかは分かりませんし、また考え方が変わってくるときもあるかもしれません。
──現在26歳、これからですね。将来を長いスパンで見たときに目標はありますか?
自分にとってはこの先10年くらいが大切だと思います。まずはタイトル獲得とA級昇級です。この2つはずっと前から目指していて、あと少しのところだと思っています。それから先のことはまだ考えられていません。