https://shogi1.com/suzukidaisuke-interview/
鈴木大介八段の魅力溢れるインタビュー。将棋観、弟子、将来など。日本将棋連盟モバイル「好局振り返り」 将棋ワンストップ・ニュース 2015/8/26

日本将棋連盟モバイルの中継アプリで配信されている「好局振り返り」。2015年3月22日は鈴木大介八段が登場しているのですが、これが大変おもしろいのでご紹介します。鈴木八段の将棋観から、性格、弟子、将来のことまで、インタビューで網羅されています。

しかも題材は、戦型がノーマル四間飛車となった、2015年2月17日の第28期竜王戦3組ランキング戦の横山泰明六段との対局。最近肩身が狭い(?)ノーマル四間飛車党の方は是非ご覧になってください。

感覚ではなく読みで指すようになった
まず興味深いのが、現在40歳の鈴木大介八段が「20代と違って読む将棋になってきた」「読みの量で勝負したほうがいい」と思うようになってきたと述べていること。

私のイメージだと、若い棋士のほうが読みで勝負、年齢が上がるにつれ感覚・大局観で勝負だと思っていました。実際、先日の羽生善治名人とガルリ・カスパロフさんの対談でも、羽生名人は「歳が上がると反射的な能力や計算的な能力は衰えるが、局面の全体像を捉える感覚的な能力を磨いていく」と述べています。

ところが、鈴木八段の場合は逆。ここ数年居飛車を指しているのもそのためで、振り飛車だと感覚勝負になるのが、居飛車(特に横歩取り)だと読みの勝負になるためだそうです。

粘らない将棋、穴熊はつまらない
鈴木八段は自身の棋風について「粘らない将棋」と述べています。こう言っちゃうのが鈴木八段らしさ。

戦法については、ここ数年居飛車を指している期間を除き、ほとんど四間飛車一筋ともいい、その理由について「美濃囲いの囲う早さと固さ」が魅力とも。また、居飛車党に対しては「穴熊はとにかくおもしろくない」、相穴熊は「つまらない」とも述べています。実際、鈴木八段は穴熊に対する勝率のほうが、急戦に対する勝率よりもだいぶ良いとのこと。

端攻めマニア