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将棋星人同士の対局が

http://live.shogi.or.jp/ryuou/kifu/23/ryuou20101201-02.html
2010年12月1日〜12月2日 第23期竜王戦七番勝負 第5局 渡辺明竜王 対 羽生善治名人

#155手目
「えーっ、角を抜かれちゃうよ?」の声。△4三玉▲2四角成が詰めろ逃れになっている。控え室では真意が分かっていない。残り3分の羽生は、1分将棋になるまで考えて投了した。
終局時刻は19時43分。
消費時間は渡辺7時間58分、羽生7時間59分。大激戦を制した渡辺が竜王防衛に王手をかけた。

※終局後、インタビューが行われ、その最後に▲5二金△3三玉の変化が質問された。
両者は、△3三玉▲2五桂△3四玉▲2六桂△4四玉▲4五歩△同玉▲3六金△4四玉▲5七銀で先手勝ちと口をそろえた。
▲2五桂とこちらに打つ手ことで、▲4五歩を作っている。控え室では▲4五桂を考えていた。結局、153手目▲5二金の局面はすでに先手勝ち筋となっている。

感想戦は終盤戦を中心に行われ、21時10分に終了した。
渡辺が退室し、しばらくしてから羽生が「そうか…」とつぶやきながら席を立った。

阿部八段「▲5一角で投了ですね。以下王を逃げて角を抜く手が詰めろ逃れの詰めろですね。135手目▲7一龍上の局面、逆転していると思うのですが。△4七歩成で△7七歩ではないでしょうか?」



http://kifulog.shogi.or.jp/ryuou/2010/12/post-1d18.html
【棋譜解説チャット 阿部隆八段の総評】投稿者 烏 日時 2010年12月 2日 (木)
二転三転、今期の竜王戦の特徴かもしれません。中盤過ぎで渡辺竜王がリードを奪い、そこから羽生名人が追いすがる展開。第三者としましては一番面白い展開で解説者冥利に尽きる将棋でした。

本局は渡辺竜王の攻めが決まるか、羽生名人が受けきるかで本来なら差のつく将棋になるはずでした。それが大差にならずにこの大熱戦。流石に最高峰の戦いです。ここまでもそうですが、後二局も同じように両者の盤上の技術だけでなく勝負術も含め人間の熱い戦いを期待しています。
(烏)