1976年前期、第28期棋聖戦は大山棋聖に桐山八段が挑戦した。
将棋世界では、その第1局を若手棋士3人が鼎談の形で解説。

(先手・大山棋聖) ▲7六歩 △3四歩 ▲2六歩 △4四歩 ▲2五歩 △3三角

「大山先生の2五歩は早い気もしますが、こう指さないと矢倉にされちゃうんですかね」

「矢倉にはしないと思いますよ。桐山矢倉というのは見たことがありません」

「傾向として関西の棋士は、灘先生と有吉さんを除いて矢倉は少ないんじゃないかな」

「内藤九段も指さないし、小阪、酒井、森安兄弟も指しませんね」