この今日の日の晴れ舞台に化粧回しのようなあでやかな衣装に身を包んだ、女流棋士界の
正横綱・加藤女王が、眼鏡をかけて勝負に挑むもあまり手が見えていなかった及川六段を
手厚い雁木で上々の立ち合いを見せた後、中盤に中央から猛烈な張り手で優勢を築き、
難しくなった終盤では土俵際でうっちゃりを見せて、その堂々たる体躯にふさわしい
横綱相撲を展開して鮮やかに破った見応えのある一番だった。
名伯楽・安恵門下の鬼軍曹・永瀬七段の解説もわかりやすかった。
あんこ型の体躯では加藤女王に決してひけを取らない女流棋士界の張出横綱・藤田さんの
司会もよかった。