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戦法の概要
一般的に、先手が攻め込んで後手がカウンターを狙う。そのため、先手が攻め込むタイミングを外せば戦線膠着に陥り、千日手に至る。
アマチュアにとってはつまらない展開だが、プロにとっては先手であること自体が僅かながら有利であるため、後手は千日手に持ち込めば作戦成功とみなされる。
したがって「カウンター狙いの後手に対して、先手が攻めきれるのか」が数十年間研究され続けている角換わりのテーマである。
先手の勝率が比較的高い戦法の一つであり、この戦法を得意とする代表的なプロ棋士として、谷川浩司や丸山忠久などが挙げられる。

だが近年では後手の研究も進み、先手も攻めきるのは簡単ではなくなってきている。

角換わりにおいては、5筋の歩をつくと△3九角(後手なら▲7一角)から馬を作られるなど、自陣に隙が生じやすい。そのため「角換わりには5筋を突くな」という格言がある。