大平武洋 『これだけで勝てる 将棋序・中盤のコツ』

対象はいつもの大平本のように初段を目指す人向けだが、今までの中でも易しめ
ルールを覚えたくらいからいける(8級〜2級くらいが対象ゾーンかな)
内容は有段者なら当然知ってるだろう内容

序盤のコツ20、中盤のコツ20を1項目4pで説明(+次の一手10問)、計214p
例えば中盤のコツ「角のラインには厚みで戦う」など
コツ=格言にほぼ近い

将棋のルール覚えて、次に定跡を覚えたが、相手が定跡どおりには指してこないから、
定跡勉強した成果が発揮できないよ!ってくらいのレベルの人に最適
あくまでコツ(格言)なので、どのような戦型を指す人にとっても通じる将棋の原則が学べる
早い段階で、この手の根本的な原則を理解してやっていけば、
その後の伸びが違ってくるんじゃないか、もっと早くにこういうの知りたかったわって思うタイプの内容

初段くらいまでなら、定跡勉強しなくても、この原則を守って力戦でもイケそう
(序中盤の本なので、もちろん終盤は別に強化しないとダメ)

羽生の『上達のヒント』(本の方向性が近い)に書いてあることの意味がよく分からんって人でも、
こちらの内容は、ルール覚えた直後でも吸収しやすいと思う