村田本のレビュー

結論から言うと、余りにも期待外れだった
読んだ人ほぼ全員がこの内容の酷さに辟易してると思う
まず、「『ミクロのような得を追求するプロ将棋』を感じて欲しい」と断っているのにかかわらず、5手目▲66歩を取り上げてることが意味不明
次に、一貫して居飛車党向けに編集されてるので石田党の俺にとっては読むべきページが第3章のみと僅かしかなかった(それ以外のページは筋悪で、こちらから避けることができる変化だから)

とりわけ一番大きな問題はこの本に一切著者の「思想」がないこと
△14歩に対する3通りのパターンを淡々と説明するだけで、「こう指した方が良い」とか「これが本筋である」といったプロ棋士の見解が全く述べられていない
結局3手目△14歩に対してどう指すのが良いかは最後まで教えてくれない...
もしやすると編集者が適当にソフトにかけ、その結果をまとめて本にしただけで、村田五段は表紙裏にサインした以外は全く出版に関与していないのではないか...と疑ってしまう有り様である

サインも前著と同じ「夢」であるのが残念だった  

村田さん、小遣い稼ぎしたいだけなら本を出さないでくれ
本当に失望した