これは羽生ファンであれば手元に置いておくべき一冊だな
本スレでも定期的に話題になり、怒りの一因ともなっていた
「島さんが、羽生さんの忙しい時にわざわざ雑務を入れて羽生さん
を妨害する」というネタへの感じ方も本書を読むと全然変わってくる
島さんに対して少しでも批判的なことを書いた自分自身にも反省、だなあ
他、森内さんの羽生さんに対する考察とか、なぜあっさりとフリクラ
転出を決断したのかなど、初めて明らかになる部分も多く読み応えあり
あとは、何と言ってもコンピュータ将棋の存在だね
本書でも前半部はコンピュータの事がほとんど登場しなかったのが、
中盤以降は主テーマがコンピュータであるが如く存在感を高めていく
羽生さんの、コンピュータ(AI)に対する考察も時に鋭角で、時に
茫洋としていて掴み所がなく、さすがの彼もこの先に起きる出来事を
全て予測できているわけではないようだ
今後のお楽しみといったところかもしれない
著者の高川武将氏は優れたライターだという事が確認できた
あとがきの部分で明かされるミラクルな出来事は、高川さんの情熱と
羽生さんの人を超越した何かとが同時に感じられ、この本を読んで
良かったと思えた
興味のある方は是非トライしてみてください
このボリュームで1800円はお買い得だと断言しておきましょう