0262名無し名人
2019/02/01(金) 18:20:40.87ID:acCBIFHj「ピシッ・・・!ピシッ・・・!」
御徒町のとある将棋クラブ。場内に何度も駒音が響き渡る。
「ここまで来たらトコトンやるしかないですよね」
駒を指すのは八王子市出身の羽生善治さん(79)。今ではその雄姿を知らない世代も増えて来たが、かつては将棋界で大きな賞をとったこともあるスーパースターだ。
2018年に無冠になってから今年で30年。羽生さんは今でも毎日将棋を指し続ける。
盤面に叩きつける駒音の高さは、とても喜寿を過ぎた人のものとは思えない。
「いつタイトル挑戦の機会がくるかわかりませんからね。7冠時代と変わらない心と身体を作って準備してますよ」
かつて日本中の将棋ファンを沸かせた羽生さんの駒音の高さは、今では地元の子供たちの憧れの存在となっている。
毎日のように御徒町にある将棋クラブに現れる年金暮らしの羽生さんを、将棋少年たちは“と金じじい”と呼び、慕っている。
今はなかなか子供たちに勝てる機会はないが、それでも羽生さんの高い駒音は少年たちに強く影響を与えている。教室を経営している甲斐さんも、優しくそれを見守っている。
「夢を追いかけるという意味では、僕も彼らも同じですからね。やはりタイトル100期を達成したいですよ」
そういって笑った羽生さんの顔は、将棋をはじめた頃の笑顔そのままだ。
永遠の"99期・永世7冠"は今も夢を追い続ける。
【略歴】羽生善治さん(79)は東京都八王子市出身の元トーナメントプロ棋士。現在は無職。趣味は将棋。