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救急車に乗せられて病院に向かう時、志願で付き添う泣き顔で感謝する女性の美しい顔を見たとき、男は達成感に包まれた。

怪我は、なかなかに深刻で、後遺症等は無いが、当分両腕は不自由になる模様だった。

個人でやっている書店は、小さくもないので他の店員がいる。
人手は、新たにバイトを募集することもできる。
だか店長であるこの男の業務は、替えが効かない仕事も多かった。
長年連れ添った嫁と死に別れ、娘達も嫁ぎ家を出で近くにはいないので、これからの仕事と生活を考えると男は、頭が痛くなった。

優良が、怪我が治るまで仕事と私生活の手助けを申し出た事は、ある意味自然な流れだったのかもしれない。
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