この問題を見ていただきたい

5手詰めハンドブック「2」の第187問である。
https://i.imgur.com/KAJFSUr.jpg
この問題が実戦的と言うならば、
正解は「▲3三銀打であってはならない」のである。

理由を説明しよう。
これが実戦ならば、1手前の状況は
https://i.imgur.com/1l5Nbyx.jpg
のように先手玉は2手スキ、後手玉には詰めろがかかっていたはずだ。
後手はここで△1七香とすれば必死がかかるが、
先手は▲3三銀打と指して簡単な7手詰で勝てる。
それを防ぐために後手は即詰みを防ぐための応手を放つのが
「実戦的」なのだが、その1手は、「敵の打ちたいとこへ打て」の
△3三銀打しかありえない。
これならば後手勝ちはないにしても、即詰みはない。

しかし問題図をみれば分かる通り、後手が指したのは
なんと△1五銀打である。
これでは▲3三銀打から5手詰になってしまう。
つまり後手は「わざと7手詰を5手詰めして」負けに行っているのである。

これが実戦的なのだろうか。

他にも5手詰ハンドブックには「すでに効いている駒がある場所に1段金を打たせる」
問題も見かける。
1段金は詰将棋的にも筋が悪いから最初に考えない上に実戦でも
筋悪の代表例として取り上げられる手だ。

5手詰めハンドブックの愛好家の方にこの疑問に答えてほしくスレッドを立てた次第である