羽生善治九段「驚嘆すべき大記録」

しかも藤井聡太は高校進学という遠回りをしているからな。

囲碁の方も、一力 遼が 藤井聡太と同様に 中学1年生でプロになった当初から将来を嘱望されていて、10代で日本のトップに もしかしたら世界のトップにも立つだろうと思われていたのだが、家業の新聞社(河北新聞社)を継ぐために 高校どころか大学(早稲田)にも行くという大遠回りを。
2020年に卒業とともに河北新聞社に入社。『棋士と学生の二足の草鞋』から『棋士と記者の二足の草鞋』へ。
おかげで、U -20の世界戦で1回優勝したものの、24歳の現在、32歳の井山裕太(囲碁界の羽生善治。羽生善治と同じく全冠保持経験者。国民栄誉賞を羽生善治と同時受賞)を未だに抜けずにいる。
もっとも、藤井聡太よりも一力 遼 の方が 越えなければならない山が高いけどな。
これも一つの人生。

坂井秀至は 京大医学部卒業後 医師への道を進まずに囲碁棋士になる。
直に一流棋士として活躍。2010年に37歳にして7大タイトルの一つを獲得(大卒後に囲碁棋士になった者としては唯一。そのくらい10代の数年間は貴重だという事)
2019年に46歳にして「自分の納得いく碁が打てなくなった* 」として、事実上の引退。遅まきながら医師への道へ。
これも一つの人生。

* ・彦坂直人(囲碁9段)「若いときは3秒でヨめた物が 年取ると3分かかるようになる」
・依田紀基(タイトル獲得数36の囲碁棋士)「昔なら、こんな場面は、一目で次の一手が分かった。でも、今は…」