それ解析になってませんよ、かずのすけ先生
和光堂 UV乳液

あいかわらず化粧品成分の知識がないんですね、かずのすけ先生は。

>ベース油分の皮膜力としては比較的高めですが、粉体量が少なめですし
>「石けんで落ちる」とあるので、
>石けんでちゃんと洗えば普通に落とせる構成だと思います。

 もう、なにこれ?
 解析風の語り口をしてるだけで、中身はスッカスカ。
 解析してるようで解析してない。
パッケージに書いてある宣伝文句と自分が知ってる成分をさも関係あるかのように無理やりつなげて言い切ってるだけで論理のかけらもない。

俺でももうちょっとマシな解析できるよ。
このUV乳液は
・主たる乳化剤(界面活性剤)に、高HLB(HLB 15)のポリソルベート80を使っています。
・加えて、(表示位置から考えると配合量はポリソルベート80より少ないと思われるが)これまたHLBが高め(HLB 10)のPEG-9ジメチコンも乳化剤として使われています。
・そして「キサンタンガム」「(アクリロイルジメチルタウリンアンモニウム/VP)コポリマー」という水系増粘剤が2種使われています。
・高HLB界面活性剤は水中油型乳化物を作るのに適した性質があること、かつ水を増粘させる水系増粘剤が使われていることから、この乳液は水中油型(O/Wタイプ)乳化物と考えられます。
・水の中に油が散らばっているタイプの乳化物です。

 さて、O/W乳化物は水が外側なので再乳化しやすい(なじんだ後も水がかかるとO/W乳化物に戻りやすい)ので、石けんや洗顔フォームのような界面活性剤型洗浄料で落としやすいのが特徴です。
 パッケージに「石けんで落ちる」と書いてあるのはこの商品が水で流しやすいO/Wタイプであるからでしょう。
ちなみにO/Wタイプは同じ理由で汗や水にも弱いのでその点でこの商品は日常生活用といえます。
赤ちゃんが汗をかいてる時は流れ落ちてしまっている可能性が高いので様子を見て塗り直しのタイミングを決めてください。


たとえばこんな風にさ、なんで「石けんで落ちる」のかを成分の特徴とか設計手法なんかを
まじえて説明しながら納得感のある解説をするのが成分解析だと思うんですよ。

粉体量が少なめだからって・・・どんだけ無理やりな説明なのさ。
『「石けんで落ちる」とあるので、石けんでちゃんと洗えば普通に落とせる構成だと思います』って・・・え?ぜんぜん解析になってないじゃん。

メイベリンファンデのときも、成分表を見ればどう考えてもフツーのリキッドファンデだし、容器を見ればますますリキッドファンデ以外にありえないのに「二層式です」と断言するとか。
要するにあれも
『「よく振ってお使いください」とあるので、二層式です』ってことだったの?

ぜんぜん成分見てないじゃん。
これが世間では成分解析とか、化粧品成分の先生とか言われてるんだから、この業界もなめられたもんだ。