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■ 7. 味の素、その後
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味の素の件、メルマガもFacebookも反響が大きくて面白いです。
一週間くらい気が向いた時に料理にごく少量振りかけてつかってみましたが、
段々あることが分かってきました。
それは、「旨味は出るんだけど、味が単調に感じて初回ほどの喜びがない」
ということです。

推測ですが、味の素の主成分はグルタミン酸ナトリウムで、
昆布の旨味成分と同じではあるのですが、
やはり精製されたものなので、味のインパクトが単調というか、
毎回同じに感じるんです。

塩も精製された食塩よりも、海塩の方が色んな種類のミネラルが入っていて、
その分味に奥行きというか複雑さが生まれると思うんです。

旨味についても、天然の昆布で出汁をとった方が、
グルタミン酸ナトリウム以外の成分も一緒に溶け出すために、
味に深味というか多層的な広がりが生まれるのではないでしょうか。

確かに味の素を掛けることで旨味が出て美味しくはなるのですが、
その旨味が毎回同じピンポイントに舌に当たってくる感じで、
個人的には「インパクトはあるけど優しさや奥行きが出ない」かな、
と思います。

というわけで、インパクトが欲しいときに、たまに使うのもアリかな、
というくらいで毎回使うものではないかな、というのが現段階で感じていることです。