おはようございます!立花岳志です。
まずは昨日のブログ更新情報から。

☆ アジアンダイニング エベレストキッチン 訪問レポート 〜 横浜 北山田駅近くのインド料理店!メニューが幅広くて美味かった!!
https://m.ttcbn.net/l/m/GwQCbTt3L7Lft4
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続いて昨日の「1日1捨」はこちら。
とってあったが読まない古雑誌1冊。
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東洋経済オンラインの記事が出て10日たち、僕の周囲での騒がしさは落ち着いて平穏な日々に戻りつつあるようです。
あの記事は斉藤カオリさんという友人のフリーライターさんがインタビューをして記事にしてくれたものです。

とても良くまとめていただき感謝していますが、インタビュー記事の特性として
「訊かれなかったことは答えないので記事にならない」という側面があります。
たくさんいただいた反響のうち、誤解というか、読者の方たちに伝わっていないなぁ、と僕が感じたことを補足として書きたいと思います。
「年収5,500万円」というキーワードがタイトルに出たことで、読者の方たちの中には、
僕が独立した瞬間からずっと年収5,500万円をキープしていた、という解釈をされた方が多かったようです。

先日の街録チャンネルのインタビューでも、ディレクターの方から
「どうやって独立直後から5,500万円も稼げるようになったんですか?」と質問をされ、僕が訂正する場面がありました。
僕の収入は独立直後から5,500円万円になったわけではまったくありません。
独立した1年目の収入は、サラリーマン時代最後の年の年収よりちょっと少ないぐらいでした。
そこから2年目は会社員時代の約2倍になりました。
2年目には本を一気に4冊出版してそのうちの2冊がまあまあのヒットになったことと、セミナーが軌道に乗ったことで売上が伸びました。
で、細く書くとキリがないので以降はざっと書きますが、3年目は会社員時代の年収の3倍に、
4年目は4倍、5年目は5倍、6年目は6倍、7年目は7倍となって5,500万円に到達したのです。
なので5,500万円を稼いだのは1回だけで、その前はもっと少なかったというわけです。

5,500万円の収入が2011年から2019年まで続いたら4億9,500万円の売上です。
反響の中に「5億も稼いで何に使ったんだ」というコメントが結構あったので、
「ああ、単純計算して5億と思う人が多かったんだ」と思った次第です。
僕は会社員時代は社長の右腕だったので、社員の中では給料は良いほうでしたが、
会社自体が小さかったですし、社長の個人経営だったため、大手企業のような高給ではありませんでした。
ただ、ここが重要なのですが、
「上昇基調が8年も続いたため、この上昇基調が今後もずっと続くのではないかという錯覚をしてしまった」のです。
あとから振り返れば8年はあっという間です。

しかし、現在進行形で8年間ずっと増収増益で倍倍ゲームが続いていくのですから、だんだんそれが当たり前という感覚になっていきました。
もちろん小さな山や谷、スランプは色々とありましたが、一年というスパンで見た時にはひたすら上昇カーブを描き続けたので、
「自分が企画したものは全部成功する」「チャレンジし続ければ必ず上手くいく」という気持ちになってしまったのですね。
あと、一気に売上が上がったのではなくコツコツと上がり続けていったので、
個人事業主が気軽に取り扱える金額を超えてしまっていることに、僕自身が気付けなかったことも敗因でした。

決算は税理士さんにお願いして月次で見ていましたが、
まあ無借金経営で売上はどんどん上がっているわけですから、問題はないわけです。
しかし税理士さんの仕事はあくまでも「出た結果に対する税金についてのハンドリング」であって、
会社の「未来」に向けてのお金の使い方、貯め方は範疇外です。
法人向けのファイナンシャルプランナーの方やコンサルタントの方などに相談して
大きなお金の扱いについて本格的に学んでいくべきでしたが、そのことに気付くには、
僕は自分がプレイヤーとして稼ぐことに意識が向き過ぎていましたね。
まあ、いずれにしても失敗は失敗なわけですが、僕としては「ずっと5,500万円」ではなく
「ずっと上昇し続けて到達点が5,500万円」の違いは大きく感じたので、ここに書いて説明したいと思った次第です。