鴎外について書かれたものでは松本清張のが一番面白いね
清張は勿論鴎外は嫌いじゃなかったろうけど「鴎外の婢」や「削除の復元」なんか読むと
鴎外の人物にはそうとう問題があるらしい事には気付いていたようだね
最初の結婚が破れる経緯の依怙地な態度。
次々に女中がやめていくあたりの客観的な叙述にちょっと呆れてるような雰囲気もある。

正宗白鳥が自然主義作家仲間についてざっくばらんに書いたり語ったりしてるようなものが
ないからね鴎外漱石には、それは芥川や太宰もそうだけど。