こういうものがあった・・・・・
明日から実質的な研修医オリエンテーションがはじまる。最初のセッションはとっておきのネタだ。どこかの大学で,試験問題として採用してくれないだろうか?
 問題。下記は,宮沢賢治の「眼にて云う」という詩の一節である。この詩は,死に瀕した患者が,目に入る景色を描写したものである。自分自身が血を吐きながら死に瀕している状況を想像しながら,カッコの中に適切な言葉を入れなさい。

眼にて云う

 だめでしょう
 とまりませんな

 <中略>

 そこらは青くしんしんとして
 どうもまもなく死にそうです
 (   )なんと(   )風でしょう
 もう清明が近いので
 あんなに青空がもりあがって湧くように
 (   )な風がくるですな

 <中略>

 血が出ているにかかわらず
 こんなに(   )で(   )のは
 魂魄なかばからだをはなれたのですかな

 <中略>

 あなた方から見たらずいぶんさんたんたるけしきでしょうが
 わたくしから見えるのは
 やっぱり(   )青ぞらと
 (   )風ばかりです