【カチリ 】井上靖 3【石英の音】
しつぽに旗を立てて故里に帰つた。 故里は白い砂塵の中に暮れかけてゐた。 建てるのはいい だけど、建てた奴は少しはage管理しろよ。 黒澤明脚本か・・・ 決闘鍵屋の辻は傑作だよー。DVD化されてないらしいし、500円は激安。 敦煌 読んだけどひどいな。なんだこれ、RPGのラノベ化か。 無理のあり過ぎるあらすじを、棒読みで延々垂れ流していくだけ。 心理描写も風景描写もクソもない。中学生なみの文章力。 よく言えば、出来事を羅列してるだけの歴史の教科書みたい。 それにしてもこれなら歴史の教科書の方が数千倍マシだ。 安易な悲恋も友情も申し訳程度に挟み込まなくていいよ。 わけわからん。 他の作品もこんななのか?ひどいわ。 歴史物は、わりと当たり外れがある気がするな。 おろしやも同じ感じ。 蒼き狼 額田女王 風林火山 ここらへんは個人的には好きだな。 おろしやは好きな部類だけどな 敦煌、蒼き狼、ろうらん…大陸を舞台にしたのはみんな良かった 技巧がどうだとか言われると、おれには分からないが 前スレ落ちたんかいorz 敦煌・天平は本当に>>13 みたいな書き込みが多いなw 少し視点を変えてアプローチしてみたいんだけど、 印象派の画家モネの絵は、人物の目鼻立ちさえ、はっきりしない。 全体を見ないと、主題がわからない。(わからない人はもう置いていく) で、敦煌だけど、人物がスベッタコロンダってのは、 川を流れる落ち葉がひっくりかえった位の意味しかない。(言い過ぎか?) さて、主題はなんだと思う? ・エンタメ性 風林火山>淀どの日記>額田女王>おろしや国酔夢潭>蒼き狼>天平の甍>敦煌 ・作中情報量 額田女王>>>淀どの日記>風林・おろしや・狼>天平の甍>敦煌 こんなあんばいか。 NHKBS2で天平の甍やるね。 放送日: 2010年10月18日(月) 放送時間:午後9:00〜午後11:35(155分) >>19 知らなかった、情報サンクス 井上靖の歴史物は一冊も読んだことないから知らんが Wikipediaによれば「巧みな構成と詩情豊かな作風」らしいのに酷評されてる… 今後読む楽しみが少し削られたな 現代を舞台にした物はいくつか読んだけど人物構成が似てるの多すぎだな 男主人公の惚れた女はたいてい敵会社のお偉いさんの妻ポジション 大好きな作家だけに勿体ないし、バカにされると悔しいんだが… 現代物…(今、現代物というとおかしいが)は、新聞小説が多いし、読者サービス主眼なので 分けて考えた方がいいと思う 歴史・時代小説についても、風林火山や戦国無頼、風と雲と砦はそっちの部類 俺も大好きだし、他人がどう書いていようが気にしない方がいいよ 第一、どんな作家のスレに行っても、批判的な書込みはあるだろう 三部作は何回読んでも面白い。 それ以外は、別に。 作家なんてそれでいいだろう。 >>20 バカにはしてないよ。 日本の物なら、額田女王、中国の物なら、蒼き狼あたりから読んでみるといいと思う。 世評でも、ここの評でもなくて、自分で読んで確かめてくれ。 額田女王は、とんでもなく、素敵なシーンが多いです。 万葉の秀歌がうまく物語りに取り込められている。 飛鳥・白鳳時代の歴史小説としては、今でも、これがno1だと思う。 (黒岩重吾もその自体の小説は沢山書いてるけど、 一部=落日の皇子等をのぞいて、作家の自意識が過剰で駄目だ) 井上靖詩集「北国」はかつて新潮文庫のロングセラーだったのに とっくの昔に絶版になってるんだなぁ 井上靖作品でハマったのが「敦煌」「楼蘭」なんですけど、 他にこんな感じの雄大なスケール観が描かれていて、読み終わった後 いつまでも余韻に浸っていられるような”井上靖以外の作品”ってありますか? 世界中の文学の中からこういう作品があれば、ぜひ教えてください。 その余韻が問題で、詩的なイメージが残る作品って ほかの作家であんまいない気がする 歴史ものとして色々欠点があっても、そこは際立った特長 片手間じゃなく 詩作もきちんとしてたから それが小説にもフィードバックされてるんだろうな。 藤澤先生の最近出した井上靖本読むとそのあたり 分かるかも。 穏やかな午後に会話してる場面に諸行無常的不安を感じたり、 月明かりの行軍に悠久を感じたり、読後余韻を感じたりってのは、 読んだみんなに共通してるのか、それが作者の狙い通りなのか、 だとしたら説明無しに寓意的表現を伝えられるって感性なのか、計算なのか、 読者として興味あるけど、全く想像がつかない… >>30 藤澤全氏の本が出ていたとは知らなかった 買ってみる さぁ!☆ モコとともに行こう!* 流星に乗って 銀河大陸横断鉄道☆ そう 夜ごとに輝く星は星は 生きてる* 恋する命のときめきだけが 乙女座の祈り☆ モコとイケメンの二人が乗ったゴンドラが 波もたてずに すべってゆきます* 朝の気配が 東の空を ほんのりと ワインこぼした 色に 染めてゆく☆ そんな夢を モコは見ました* モコは シャワーのあとの 髪の しずくを 乾いたタオルで拭き取りながら オナラをこいたわ…* 臭い屁の匂いを嗅いだ男が モコに向かって 窓辺で話しかけるわ☆ 「流れる屁や 流れないウンコでさえ 季節の色だね」と・・* モコには恋愛をする勇気が無いんです☆ モコは いくぢなしなんです* だから いつまでたっても 処女なんです☆ くやしいですけど それが 現実だから しょうがないんです* モコは口下手だから ポエムを書きます☆ だけど 男性にポエムを書いて贈ったら モコは「ストーカー」と言われたの* 若い男を見ているだけで「セクハラ」と言われたの☆ 「モコは飛べない鳥だ」 「モコなんか 飛べるわけない」と… * 「モコのようなケースは 初めてです。前例が無いのです」☆ しかし 前例が無いからこそ やってみる価値があるんだ! * モコのような45歳 無職 処女は 絶滅危惧種なのかもしれない* モコは 悪い子でした…* これから モコは いい子になります☆ モコを 許してくださいネ…* モコ一人だけを 助けてくださいネ…* モコはステージで イケメンのウンコを食べれなくて すねていたの* でも どうしても 食いたかったというじゃないか(笑い)☆ そんなにウンコが欲しいなら、最初に言ったらいいじゃないか(笑い)☆ いいかげん、モコのオナラのガスも サウナ室に充満しているの* モコ派内では モコへの不満が そうとう 充満しているのヨ!* 淫乱熟女をやめたら モコがモコでなくなるの(*)((Φ)) あなたにモコのすべてを見せるのは(*)((ο)) ちょっぴり怖くて 恥ずかしい(*)((ξ)) モコがモコでなくなるの(*)((Φ)) あなたが望むなら モコは ケツのアナを差し出しても イイわ(*) いけない娘だと ウワサされても イイ((Φ))(*)((ο)) あなたにモコの この大切なモコをあげるわ〜(*)((ξ)) 小さなケツの穴の中に溜め込んだウンコをあげるわァ〜((Φ)) 泣いても イイ(*)((ο))肛門がこわれても イイ(*) 愛は 尊いわぁ〜(*)((ξ))(*)((Φ)) 誰でも 一度だけ 経験するのヨ(*)((ο)) モコの誘惑の 甘いアナ〜(*)((ξ)) とにかく、アンチモコ派は しらみつぶしに 探し出せ!((Φ)) ローラー作戦だ(*)((ο)) 思想調査だ!(*)((ξ)) アンチモコ派を 探し出せ!((Φ))(*)((Φ)) アンチモコ派の子どもたちは 就職もできないようにしてしまえ!(*) 敵は 本能寺にあり!((ο))(*)((ξ)) モコは 本能のまま 生きるのよ!(*)((Φ)) ケツ穴の快楽をむさぼれ! モコ!(*)((ο)) それが あばずれの淫乱熟女モコの生きる道!(*)((ξ)) モコには これっきゃ無いのヨ!(*)((Φ)) モコは アナルSEXをする覚悟が できてるわ!(*)((ο)) さぁ! 来てみなさい! カモ〜ン! コウモ〜ン!(*)((ξ)) モコのケツ穴に たっぷり汚いザーメン 出して欲しいの!(*) ザーメン((ο))ツケメン!(*)((ξ))モコ 精子づけ!((ο)) ツケメン!(*)((ξ))ケツメン!(*)ケツ穴SEX!((ξ)) ザーメン((Φ))ツケメン!(*)((ξ))モコ イケイケ!!((◎)) モコは ケツ穴に精液のクロスファィヤー(集中砲火)を 浴びるのよう! YO! ☆テカテカと怪しく光るモコのマ●コ*浴びるYOU!*浴びる誘惑!☆ わだつみ いい作品だが未完なのが残念。 結局文庫化もされなかったね。 「わが母の記」映画化へ ttp://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110113-00000322-devi-ent 来週は翌檜忌 没後20年だね。 ttp://shirakabe.exblog.jp/15350393/ 夏草冬なみを読むと、落ち着くわ 従軍日記載った新潮買っとけば良かったな 『北の海』が好き。金沢の描写とか。三島での恋愛小説がちょっと入ってる辺りも。とにかく登場人物が魅力的で生き生きしてる。 三部作はどれもいいね 夏草冬濤は一番面白くてのめり込んだが、しろばんばは文学的に優れているような気がする 教科書に取り上げられたり、試験に出たことも多い 北の海は、その中間の印象 子供の頃は不良化していく洪作にドギマギしたものだけど いま読み返してみると本当に生き生きしてていいね。 登場人物も魅力的。 いとこのれい子とカツレツのれい子は、なぜ名前を同じにしたのか ちょっと不親切だな。餅田はどうしたのかわからないし 色気づいたとかいわれるのいやなのわかる 洪作が成長するに従って、夏草冬濤の頃の仲間から心が離れていって、徐々に金沢の硬派な柔道部員の生き方に惹かれていくのがリアルで良かった。夏草冬濤は、少年が大人の世界や都会的な物に憧れて背伸びしてる感じに共感できた。 三部作全編に詩情が溢れている。 役所広司、井上靖さんになる…映画「わが母」で心温まる家族の絆演じる 俳優の役所広司(55)が、来年公開予定の映画「わが母」(原田眞人監督)で主演することが11日、分かった。 原作は作家・井上靖さんの自伝的小説「わが母の記〜花の下・月の光・雪の面〜」で、役所が演じるのは井上さん自身がモデルとなっている作家・伊上洪作。 痴呆(ちほう)の症状のために徐々に記憶をなくしていく母を樹木希林(68)、洪作の娘を宮崎あおい(25)と、実力派女優2人が脇を固める。 http://hochi.yomiuri.co.jp/entertainment/news/20110212-OHT1T00030.htm 白番場は子供の頃、入試でよく使われる作品として紹介された記憶がある。 北の海の蓮見って四年で高校にトップ入学なんだから本当に秀才なんだな 坊は大臣になるお人じゃ。大臣になって立派に事業仕分けしてもらわんと。 井上は春樹の小説を「書けていない」といって芥川賞授賞に反対したんだよな。 こいつの芥川賞受賞作のほうが書けてないと思うんだが。 >>64 洪ちゃ。上の家の2階で空いている部屋に作るこっちゃ。 朝ドラの時代が、ちょっと洪作の時代に近いね 服装とか興味深い。 村の連中全員に坊に投票するように婆ちゃがまじないを かけたでな。キヒヒヒ。 こいつはかなりいい題材を小説にして名を売ったな。 しかし、文章表現はうまいとは思えない。 そして芥川賞の選考はかなりいい加減。 くだらない小説を推したり、村上春樹をけなしたり。 小説を見る目はなかった。 坊は知らない食べ物は嫌いと答える、困ったちゃんずら。 敦煌とかあすなろ物語とか、文章表現は上手いとはすこしも思わなかったが ストーリーはいいよなあ。 しかし芥川賞選考委員としての選評読むと、作家の才能を見出せない男だったな。 むしろ俺は平淡な文章の方が好きだから、井上靖とか吉村昭みたいな作家の方が好きだな それがどうした。俺なんか毎日握っている。今日もこれから握ろうと思っていたところだ。 うちの坊は支持率0.1%になっても辞任せんこっちゃ >>122 悲しい話だねえ。洪ちゃには婆ちゃがまじないして聞こえないように しとくこっちゃ。 大天井さん、リーダーはちゃんと仕上げましたか? ああ、やったよ。 で、どうですか? 詳しく聞くなw 皆死んじまった。これからも死ぬだろう。何が違和感かっておれ達がそれを語れることだろうよ。 大岡昇平は井上靖を常に攻撃していたな。 井上の存在は文学そのものの敵だと。 >>169 岩波現代文庫で出てる、埴谷雄高との長編対談。 井上靖みたいな、ああいうものが文学と思われてしまうのは非常にまずいのだ、 という考えですね。大岡氏は本当に腹を立てていたようです。 読んだよ 氏の現代小説の中ではまあまあかな 前期、中期の現代小説ではほとんど恋愛が絡むけど、これは晩年の 作品なので、恋愛は絡んでいない >>180 レスありがと 自分的には人に推したいくらい面白かったんだよね。最初に読んだ時は、先の展開が気になって一気に読了。二度目はなんつーかかなり笑える作品だと改めて気づいたりした。 現在手に入れにくい作品だから、あまり知ってる人いないかな〜と思ったもので… 今時の人がどう思うのか分からないので控えめに書きましたが、自分も実は結構 面白かったんです この小説の前作・「欅の木」もおすすめです 残念ながら、一部の作品以外は文庫本では手に入らないですが、昭和50年代発刊の全集or 没後の全集は図書館にわりと置いてあると思うので、多くの人に読んで欲しいです 「前作」と書きましたが、二作間に関連は全くないです 『四角な船』の前に書いた小説という意味です てめーら死ね。俺の本当の話でも聞け。 川上みえこはビクターとかの机に糞を置きざりにし、 NHKの小学校の番組では、小学生に説教して糞を投げたり、食ったりした。 江国は霊になって、YOUTUBEの心霊画像集にも出るし、画像で見ても町田康は分身するし、 いい世の中だよなー。 井上さんがフォークナーの影響を受けているとWikipediaに書いてありました。 宮崎あおい主演映画「わが母の記」 中谷美紀主演の舞台「猟銃」 相変わらず熱い井上原作 琉球におじゃるなら わらじはいておじゃれ 琉球は石川小石川 スペシャルドラマ:原田真人監督の「初秋」 文豪と巨匠の融合ドラマ−−TBS系 昭和の文豪、井上靖の短編小説「凍れる樹」をもとに、巨匠・小津安二郎の映画 「晩春」のイメージを重ねた2時間スペシャルドラマ「初秋」が10月8日午後3時、 TBS系で放送される。別の井上作品を映画化した「わが母の記」が先月、 第35回モントリオール世界映画祭の審査員特別グランプリを受賞したばかりの 原田真人監督が脚本を書き、メガホンを取った作品だ。【網谷隆司郎】 http://mainichi.jp/enta/geinou/news/20110929dde012200012000c.html 風林火山 井上靖原作 ttp://www.youtube.com/watch?v=t1qpLToxoYI 橋本忍脚本 三船主演 音楽佐藤勝 錦ノ介 裕次郎 緒方拳 志村喬 歴史小説と称しながら、諸人物の描き方、戦闘の描写、その他アメリカのスペクタクル映画並のいい加減なもので、大衆の口に合うように料理されたに過ぎないこと。」である 下宿先の寺で、まもなく檀家総代の長女である蘭子の葬式をやるわけだが、 夏草冬濤のどこまでも明るい描写はそれを踏まえた上でのものなのだろうか。 あな、痛ましや。これ読んでるとアンダンテ・カンタービレが頭の中でリフレインする。 大戦前のよき時代としての意味合いもあるのかもしれない 坊は将来、復興相になって、失言して罷免される人物じゃ。 圧力鍋で肉が溶けるまで加圧したカレーもなかなかうまいよ。まあ好き好きだろうけど。 【労災】井上ひさしさん死後対応の過労自殺、労災に認定 1 :おばさんと呼ばれた日φ ★:2011/10/27(木) 21:11:13.87 ID:???0 劇作家・小説家の井上ひさしさんの親族が経営する会社に勤務する男性が昨年6月に自殺し、 上野労働基準監督署から労災認定されていたことが27日、分かった。 男性の遺族の代理人弁護士が記者会見して明らかにした。 弁護士によると、男性は渡辺昭夫さん(当時59歳)。井上さんが旗揚げした劇団「こまつ座」(東京都台東区)や 井上さんの個人事務所に務めていたが、昨年6月1日、事務所の入るビルの5階から飛び降り自殺した。 渡辺さんは編集や秘書の業務を担当。昨年4月に井上さんが亡くなった後は取材対応やお別れの会の 準備などに追われていたという。同労基署は、自殺直前の昨年4、5月は残業時間が平均100時間を超え、 5月頃には精神障害も患っていたと判断。過労による自殺として労災認定したという。認定は今年の9月26日付け。 <カチリ 石英の音 秋> だっけ 詩集のあとがきに書いてあった井上靖の友人の詩だよね この詩もいいけど井上の散文詩もどれも濃密で美しい 文学板つまんね。 まともなレスが少ない。 υ速板のほうがまだ文学的に面白い。 井上靖の墓参りに行ってきた。地元の人も井上のこと良く知ってたよ。 湯が島の人だけだったけど。千本浜は意外と大したこと無かった。むしろ内陸県に 住んでるから久しぶりに海見て気分良し、見晴らし良しって感じ。 個人的には三部作が良すぎて他がいまいちにかんじる。 というか三部作は大正の香りがして良いんだよね。時間の流れも遅く感じる。 新春に歌でも詠むか。。。 ここちよき 衣のしめりよ 靄ふかき 灯ともし頃の 町をゆきけり 真赤なる ゆうやけ雲よ 母と来し 峡の小町を 想ひ出づる日 かたくなな 叔父といさかへり 荒れていし その夜の海を 今も忘れず 夢におびえ たまたま夜半に 起き出でぬ 海鳴の音の とほく聞こゆる >>13 おいおいマジかよ、敦煌ほど美しい小説は無いぜ? 「碧の玉が揺れてきらめいた」 これだけで色彩が脳内にぶわーーっと拡がってくる靖の才能は異常 井上靖の描くメロドラマが好きだ 三部作に比べ、概して完成度が低く、普遍性も無く、 同じような設定と突っ込み所満載の展開 たがそこに登場する昭和三十年代の男女の姿や風俗描写がいい 俺は一にも二にも三部作だな。次に他の自伝もの とにかくこの作家は自伝ものがいい それ以外ではやはり天平や敦煌やおろしやなどの歴史ものがいいな 主人公が皆一緒だとよく批判されるが、考えてみれば 洪作も普照も趙行徳も大黒屋光太夫も皆一緒かもな でも、あの主人公が俺は好き、というか何か近しい感じを覚えるんだよな それと、短編もこの作家は凄くいいと思う。読後に絵が残るからな 「晩夏」なんか毎年教科書に選ばれてもいいと思うな 芥川の蜜柑やトロッコなんかと比べても遜色ないと思うな >>269 にも>>270 にも同意だ 三部作から入ったクチだが、自分は全部好きだ 三部作はもちろんのこと、歴史物、時代物、(当時の)現代小説、西域物、詩、随筆、…。 あ、推理小説もよかった(紅荘の悪魔たち) 自分が中、高生の頃には、国語の試験によく取り上げられていたものだが、 今はどうなんだろう 紅荘〜って作品、存在すら知らなかった。 機会があったら読んでみよう。 紅荘は全集と追悼ムック本ぐらいしか掲載してなかったような気が 他にあったかな >>229 >孔子って、どこが面白いんだ 同感! 数ページ読んで放り投げたよ。 >>274 ファンのつもりだが自分もそうオモタ 読み通すの辛かった。 全く話題が違うが もう未発見原稿とかないのかね。 従軍日記とかじゃなく、単に出版には至らなかったぐらいの。 図書館で少し金井廣の本をパラパラしてきた。 自伝小説はやっぱり純粋に読み始められないなwこれは誰で…とか変換しながら 引き比べながら読んでしまう。 あとはやっぱり真っ赤っかでした。 尊敬できる部分と、引いちゃう部分とあったかなぁという感じです。 >>269 あー、なんか分かる。自分も三部作から入り、三部作マンセーなんだけど 戦後〜昭和期のあの時代の酒場や男女や仕事やファッションといった 風俗史的なところも好きだ。でもやっぱりどれも人物がいいと思う。 海からの風が天城に吹き付けて放射能たっぷりなイメージの伊豆なんだけど。 農産物とかも結構な値だったよね。 もうすぐわが母の記ですな…。 知人が二人目を産むときに第一子をおばあちゃんに預けて そのままおばあちゃん育ててね、ってもうすぐ小学生って話を聞いて ひで〜とか思ったけど洪ちゃとかわらないね。 初めて読むならどの作品がオススメですか? 選ぶのが難しければ一番有名な作品を教えて頂きたいです。 2012年4月28日(土)から全国で上映される「わが母の記」で当館がロケ地となりました。 昭和の文豪井上靖の自伝的小説を描いた親子の絆の物語です。 >>288 自分はやっぱり三部作。 しろばんば、夏草冬涛、北の海。 夏草〜が一番好きだけどな。 あすなろ物語も読みやすいと思う。 氷壁とかも面白いけど。 105歳おめ! 今日は井上家総出で熊野山に登る日ずら 俺は一足先に行って来た ウイスキーの小瓶が置いてあった 熊野山は二度目だが、今回も婆ちゃの墓が見当たらなかった まさか、無縁仏ではあるめぇな?! 婆ちゃが怒って出て来るぞ 今日、誕生日だったんですね。 偶々『あすなろ物語』を拝読していて気がつきました。 それにしても井上靖は 凄い作家でした。 昨日、金井廣の詩集を読んできた ラーメンの詩にちょっと胸が熱くなったとこだった 小学校は天城湯ヶ島、中学は沼津、高校は金沢 贅沢だなぁって思うよ。羨ましい限りだ それぞれの成長期の舞台として理想的と言える で、大学は東京か京都で完璧 高校で地元以外の地方都市へ飛ぶってのがポイントだな 旧制高校の雰囲気っていいよなぁ。。。 餅田はモデルがあったはず。まったく違う名前で 陳舜臣のは最後まで読めるのに井上サンの歴史物は全部途中で 挫折する。天平も敦煌も最後まで読めなかった。 敦煌の騎馬戦が好き。 敦煌の筋書きで死海文書が主役なのを映画にしたら面白そうだな。 >>308 「洪水」とか「狼災記」とか短めのフィクションから読んでみたら? 何故手を出したかわからない 日本の戦国時代物はお薦めしないw 映画が素晴らしくて驚いた 号泣したよ しかし樹木希林はイメージじゃなかったな もう少し上品なタイプの婆ちゃんにやって欲しかったな おぬい婆ちゃんなら樹木希林でピッタリなんだが 映画の瀬川ってモデルいるのか? そもそも井上靖の弟子なんて聞いたことないが 結婚記念日という短編いいなあ 古本屋で買った薄い文庫本にあったが癒された 自殺した小説家で、井上靖を心の師と仰いでいた人いたね。 佐藤とかいう名前の人。 『比良のシャクナゲ』地位も名誉もある偉大な学究、解剖学者三池俊太郎。 すごく偉いんだけど。滑稽。な〜んか変なことしでかす老人。 ※『悲の器』(高橋和巳)の正木典膳も。三池くんは家出。正木くんは女。 『黒い蝶』つぶれた計器会社社長⇒ソ連のバイオリニスト呼び屋に。 よくわからんけど、雰囲気が面白い。主人公の恋人の兄、江藤は 高橋幸宏で決まり! な〜んか好き、面白い、とか印象批評以前ですね。 はい、失礼しました。 「信松尼記」「幽鬼」信玄の娘松姫の人生と、落ち延びる光秀が死ぬまで の様子。静謐、不気味、体温低い。風林火山よりも断然(・∀・)イイ!! 風林火山の由布姫と敦煌のウイグル王女 なんでこんなそっくりなんでしょう?? 靖はワガママな妹キャラ萌えの先駆者でもあった!? >>322 はえーよ(w 同好の志みんなが仲良くなりますように。 1月27日(日) あすなろ忌です。 ttp://www.city.izu.shizuoka.jp/kanko/form1.html?c1=9&c2=1&c3=1&pid=3718 井上靖情報ブログ ttp://inoueyasushi.blog.fc2.com/ サイト 作品全般 …「文庫本限定!井上靖作品館」 自伝的三部作…「野良犬少年」 井上靖リンク集 ttp://www.rsch.tuis.ac.jp/~ito/research/y_inoue/y_inoue_links.html ◇「地球上で一番清らかな広場」 地球上で一番清らかな広場。 北に向(むか)って整列すると、遠くに富士が見える。 廻(まわ)れ右すると天城が見える。 富士は父、天城は母。 父と母が見ている校庭でボールを投げる。 誰よりも高く、美しく、真直(まっす)ぐに、天にまで届けと、ボールを投げる。 酒保のよこの石塀のところで子供からエロ写真と古銭を買ふ。 ばかめが! >>312 分かる気がする。もうちょっと細身でピリッとした感じのある人がイメージだなぁ。 >>313 「わが母の記」瀬川はいないぞ 運転手もいないし、娘の旦那も小説家ではない、原作にも瀬川はいない 報道ステーションSUNDAY 特集「小澤征爾 日本人へのメッセージ」 テレビ朝日 3月31日(日) 10:00〜11:45 昨日は誕生日であった。 命あらば106歳であった。 金井廣読んでる。はつ恋あたりはよかった 晩年奥さんに書いた詩とかは一般人には受け入れがたい 共産党員としてはすばらしいんだろうが >>229 言い訳がましい詭弁ばかりでくだらないため、途中で読まなくなった >>339 正直、大御所だから売れた、感がある。 内容は全く違うが、この前の春樹の「つくる」と同じ感じが。 三部作の登場人物がその後どうなったか、まとまっているサイトか本ってない? 金枝→医者、アカ、最近まで生きてた 岐部→腸チフスで早死に 杉戸、鳶→シナで戦死 蘭子、れい子姉妹→心中、病死 この辺まで知ってるんだけど。 トンカツ屋の方のれい子は実在の人物なの? >>341 蘭子、れい子って心中と病死なんだ… なんか悲しくなってきたわ そうだよ。寺の一番南西にあるお墓から数えて5つくらい隣にある 南側の塀沿いだよ 四高時代の話も読みたかったなぁ どーして北の海の続き書いてくれなかったんだろ たまには湯ヶ島に帰ったりとか、沼津の仲間にあったりとか いろいろあっただろうに 俺のお気に入りキャラ遠山のその後も気になるところだ トンカツ屋のれい子と上手くいっていればよいのだが あと増田と小林にも復活のチャンスを与えてやって欲しかったな あれで終わりじゃあんまりだよ 「ごちそうさん」見てるとあの時代の服装とか、西洋化とか見えてきておもしろい まあ都会と地方でタイムラグはあるだろうけど。 「シャン」とか出てきて懐かしい 明けましておめでとう。 年末に伊豆市HPに上がってた。 ttp://www.city.izu.shizuoka.jp/form1.php?pid=3502 ふるさと会もいいけど研究会もよろしく! 鳶、杉戸が戦死したってどこに載ってるの? 信じたくない・・・ 昨日は先生の誕生日だったはず。 BS3でわが母の記やってたのはそれを知ってか。 そう。 衝撃的な初キッスの物語。 自殺しに行った実業家が、同じく自殺志望の若い娘と出会う話もいい。 短編でよくタイトル名があがるのは「グウドル氏の手套」くらいだけど いい短編多いよね 遠山や鳶、大天井のような人間になりたいと思っていたが、どう頑張っても小林な俺 せめて増田ならまだ救いがあったものを… 増田より小林の方がいいと思うが そういう俺はどう頑張っても文太だ 決闘も辞さない勢いで親友と一人の女性を争い、愛ゆえに身を引いた親友を尻目に同棲を始めるも、すぐに嫌気がさして別れてしまう話も良いね。 >>360 一発逆転あるで! 文太もまさか孫の代で家が再び栄えることになろうとは思っても見なかっただろう (1)利休とその娘が秀吉の所望を拒絶したこと(2)秀吉毒殺未遂事件 (3)利休キリシタン関係説(4)朝鮮出兵策への批判 (5)茶湯上での思想的対立(6)大徳寺山門上の利休木像安置事件 (7)茶道具、茶器の売買での利休の不正利得の発覚 今東光「お吟さま」井上靖「本覚坊遺文」、野上弥生子「秀吉と利休」、山本兼一「利休にたずねよ 「小説は虚構の夢で織った錦繍でなければならない。真実から夢を引き出し、架空から事実を探る人々のみがこの小説で得心されるだろう 今東光は次のような文章を書いている。 「人はこのように簡単に怒りにまかせて殺せるものでなく、従ってまた人はこのように単純に死ねるものではないと思惟する近代人にとって、 利休の死は永遠に謎であろう。この謎を解明してみたいと思うのは小説家の持って生まれた業であろうか。(略)死因として数え上げられる幾つかの理由の中で、 僕はお吟女の存在が最も難解な謎だと思う。彼女を鍵として利休の死の謎を解くことが出来れば、そこから新しい歴史が展望されるような気がする」 (淡交社版『お吟さま』あとがき) 訃報】女優の中川安奈さん死去 49歳[10/18] 1 :はぶたえ川 ’ー’川φ ★@転載は禁止:2014/10/18(土) 13:05:53.11 ID:???0女優の中川安奈さんが49歳で死去…芸術家一家 女優の中川安奈(なかがわ・あんな、本名・栗山安奈= くりやま・あんな)さんが17日午前8時40分、 東京都内の病院で子宮体がんのため死去した。49歳だった。 告別式は近親者で行い、後日、お別れの会を開く。 喪主は、夫で演出家の栗山民也さん。 画家の中川一政、演出家の千田是也を両祖父に持つ 芸術家一家に生まれた。1988年公開の日中合作映画「敦煌」で、 ヒロインの王女役でデビュー。その後、91年の舞台「バタフライはフリー」に 初主演し、翌92年に同作品を演出した栗山さんと結婚した。 その後は舞台を中心に活動し、「エンジェルス・イン・アメリカ」や 「現代能楽集3『鵺/NUE』」などに出演した。 さいたま市の彩の国さいたま芸術劇場で公演中のシェークスピア劇 「ジュリアス・シーザー」に出演予定だったが、 体調不良を理由に取りやめていた。 「七帝柔道記」って誰か読んだ人いますかね? 「北の海」の大学編っぽい話らしいんだけど、どうなんだろ。 作者がプロレスの本とか書いてる人みたいだから、なんかイマイチ積極的になれないんだが。 今日の月9ドラマ「デート」で主人公の本棚にある 「あした来る人・波濤」と「憂愁平野」の背表紙が一瞬だけアップで映ってた 前も「井上靖小説全集」がチラリと画面に映っていたが 高等遊民である主人公の本棚には井上靖の本がふさわしいという事なのかな? >>369 主人公(長谷川博己)と彼の本棚の本を並べ換えてる婚約者(杏)の会話で 杏「この井伏鱒二の山椒魚は『生物』のジャンルでいいですね?」 長谷川博己「良くないです!」 という会話場面で約1秒間アップで映ってた 下の画像ではわかりにくいけど右端の2冊が 「憂愁平野」と「あした来る人・波濤」の単行本 http://i.imgur.com/1628BBV.jpg おー! 「あした来る人・波濤」は自分も持っている32巻の全集だな 今日放送の「デート」では5冊が画面にアップになってた 主人公がデート代を捻出するため 井上靖全集(新潮社)、漱石全集(岩波書店)、 定本・柳田國男集(筑摩書房)、森鴎外作品集(昭和出版社) などのたくさんの蔵書を売ろうとして紐で縛った後に ハッと我に返って売るのをやめるシーン。 上から 第6巻「あすなろ物語・緑の仲間」 第10巻「伊那の白梅・大洗の月」※帯付き 第16巻「蒼き狼・風涛」※帯付き 第12巻「満ちて来る潮・河口」※帯付き 第2巻「黯い潮・白い牙」 先週と違って画面に「井上靖」の文字も映ってたよ http://i.imgur.com/5b4v3bB.jpg 母の日に合わせて「わが母の記」の映画を放送してたね 書斎とかセットかと思ってたけど 本物の井上邸でロケしたなんてさっきググって初めて知った 安部自身と同時期にノーベル賞候補と噂された井上靖を「物語作家」、井伏鱒二を「随筆作家」などとこきおろしている 大岡昇平が井上靖を酷評してたのってそ の物語性ゆえに依るものなのかな? それとも、他に理由があるのかな? 野火しか読んでないが、文体などはそこまで井上文学と相容れないものとは感じられなかったが。題材なんかは戦争と牧歌的幼児体験では真逆だけどね。 埴谷雄高が言うのはあの作風からなんとなく納得できるが るけどw 大岡昇平が批判したのは蒼き狼が史実と違ってウンタラから始まったあれだな 大岡のWikipediaを見る限りは物語性より史実性なんじゃないか? まあウィキペディアを過信するのはアレだから、当時の論争資料なんかを漁れば詳しく分かりそうだが古い分残ってるかどうかはわからんな 遅ればせながら最近、愛人の存在を知った いたところで別にいいんだけど創作にも関わってたとは知らなかったなー 夏草冬濤なんてもう十何年前に読んたか覚えてないが、祖父が上の家の半分を売り払った時、 「なんもかんも、この婆ちゃんが全部悪いんじゃーーー」 ってとこだけ覚えてる。 なんでか知らんけど。 >>380 十何年前に読んだきりでそこまで完璧に覚えてるとはスゴいですね 文太さんも、あんな強欲婆さんと結婚さえしなければもっと幸せだったろうに 亡夫の愛人と、自分になつかない直孫を物置小屋に軟禁するくらいですからね、あの糞婆ぁは! >>378 いろいろ調べた感じだと史実と違う、歴史小説とは言えないってのと 文化的背景への配慮が欠けてる、ってことだと思う。理解が足りないというか 遊牧民にとって、天敵の狼をチンギスハンのキャラクターにたとえたのがカンに触ったみたいだね 歴史小説というからにはリアリティや史実に重点を置く人には 気になる部分はあったんだろうけど 井上氏は「小説は贅沢な心の遊び」って結論みたいだし >>379 私設編集者がいたようなもんですね 最後に食事したというお店行ってみたいななんてぐぐったら手が出ない店でした 怠ける人は不満を語り、努力する人は希望を語る …なるほどな、と思わせてくれる格言ですな ベトナムで日本文学研究論文コンテスト「井上靖賞」 http://www.viet-jo.com/home/magick_img.php/160407010722.jpg http://www.viet-jo.com/news/nikkei/160407081437.html ◇1位:「万葉集における女性の詩」 グエン・アイン・トゥアン氏 ◇2位:「"小説の本質と小説の言説」 チャン・ティ・ハイ・イエン氏 ◇3位:「日本の随筆分野における清少納言の枕草子」 ゴ・チャー・ミー氏 ◇4位:「井上靖の短編小説『狼災記』」 ファン・トゥー・バン氏 ◇4位:「村上春樹の小説における語り口の技法」 グエン・ビック・ニャー・チュック氏 >>384 サンクス 今しろばんば読んでる 20回目くらいだろう 金枝、わたやすの息子やったんかー 最近知ってびっくりした 佐藤春夫と絶縁してまで「太陽の季節」の受賞を推したヤッさん 春夫派→舟橋派へ 「死と恋と波と」って大好きな短編の一つなんだが、去年映画化されてたのね。知らなんだ。 見たいけど短いからDVD化されそうにないな。残念だ。 肉体関係の無いパトロン 小梨夫婦の旦那が不倫 お坊ちゃんなんだろうなと思う >>393 ホントご都合主義の甘ちゃんだよな プロットゆるゆる 「おろしや国酔夢譚」、今読み終わった。 面白れーわ。引き込まれるように語り口が上手い。 半世紀も前に書かれたんだよな。 ロシア人の優しさに感動したわ。 読んでない人、お勧め。 流沙が好き。久しぶりに読み返したいんだけど入手困難。 電子書籍化してくれないかな。 >>395 おろしや国酔夢譚、面白いですよね! >>396 流沙は入手困難ですか! 文春文庫に入ってたけどさすがに廃刊なのかな? でも井上靖全集に入ってるから、借りて読む分には図書館で読めそうだよね 井上靖には二種類の全集両方ともに入ってないようなものでも面白い作品がある しろばんばって雪虫のことだったんですね。 この冬、雪虫を見かけて Wiki で調べて遅まきながら初めて知った。 >>1 スレタイ書いたのはおたく? 前スレからの流れみたいだけど。 この『カチリ石英の音、秋』をもってくるところにセンスを感じる。 新潮日本文学のしおりで初めてこの詩を見たのはもう随分昔だが… あれ以来この詩をどこかで目にすることはなかったので、久々にここでスレタイになっているのを見て、懐かしく感じた。 秋になるとカチリと音が聞こえるわけではないし そもそも石英を打ち鳴らしたところでカチリなんて音しないだろう。 それでも秋の空気の透明感をうまく表現していて 秋晴れの澄んだ空気の中にいるとどこからともなく そんな音が聞こえてくるような気にさせる。 フィクションなんだけど言い切ることでもっともらしく思わせ 説得力すら持たせるというのは、なんか井上靖らしい気がする。 >>247 にもあるけど、友人の詩だよね 友人の名前は忘れた、ごめん >空気の透明感 ほんとにその通りだ 友人から見せられた詩は 「秋が来た かちり 石英の音」 となっているものもあって、これを手直しして 「カチリ 石英の音 秋」 として紹介したんじゃないかと思う。 後者の方がシンプルで好き。 詩を見せてくれた少年は藤井寿雄という方らしいです。 いずれにせよ井上靖氏を形作った原点ともいえる詩ですね。 四月からBSプレミアムで大河ドラマ「風林火山」の 再放送が始まる。 2007年に井上靖生誕百周年を記念して製作されて はや10年。好きなドラマだったから楽しみだ。 孤高の人はなんとなく井上靖ワールドと重なる 言いたいこと伝わるかわかんないけど 今住んでる所が金枝の中の人の菩提寺に近い。 お墓参りって行ってもいいのかな 諦めていた著書もお陰で読める。 ちょっと前にYouTubeで 山本富士子の「猟銃」を見られたのだが 今はもうなくなってるな 山本富士子、岡田茉莉子、佐分利信、の配役だった。 伊豆のホテルで小野寺れいの心の旅〜井上靖紀行 を読んだ 上述の石英の歌についてと 他校の同人を送ってくれた相手への批評の手紙とか興味深かった 藤澤全 井上靖『猟銃』の世界 読んだけど、まあ結局 白神問題に触れずに猟銃論ずるのは もう無理筋なんだと再確認。通夜の客とかもそう。 遺族への配慮かもしれないが、没後26年を経てもこれじゃ 研究も進まず忘れられてくよ。 学会も対象が歴史物に偏った中国の若手研究者頼りだしね。 そういや日記が出てきたね 二日前くらいの新聞に出ていた >>413 結構長生きしたんだよね。 学生時代の写真見てもどれが誰だかわからんから残念。 大岡昇平は井上靖を嫌っていて松本清張もけなしていた。 井上靖と松本清張とはお互いに仲がよかったみたいだね。 坂口安吾は井上靖も松本清張も絶賛していた。 辻邦生との対談で蒼き狼論争に触れたのを読んだことがある。 当時は大岡君も僕も若くって反論してるうちにエスカレートしちゃって なんて語ってたのを覚えてる。 「額田女王」読んだ。大化の改新、白村江の戦い、壬申の乱と 重大事件目白押しでキャストも天智天皇、天武天皇、大友皇子、 持統天皇など揃ってて、この時代は面白いな。 大河ドラマとかでやって欲しいけど天皇家のスキャンダルとか 白村江で朝鮮軍に大敗したとかやるとネトウヨが暴れそうで無理か。 樹木希林の追悼企画で「わが母の記」をBSジャパンで放送してた 本物の井上靖邸でロケしてたんだな 今は旭川の記念館に移築されているそうだがいつか行ってみたい >>421 追悼企画じゃないよ。樹木希林死去の報道前から放送予定だった。 でもすごい偶然だよな。 吉村昭は結構 kindle のセール対象になるのに井上靖はあまりならなくて残念。 小学校時代の友人が「敦子」という名で渾名が「トンコ」だったことを今ふと思い出した 由来は敦煌 「吾輩は猫である」の苦沙弥先生の三人娘の名前上から とん子、すん子、めん子でなんか可哀想になった 「三ノ宮炎上」読了。表題作は締切間際に編集者に缶詰めにされて 「もう駄目、間に合わない」って絶望的な気分で机に向かったんだけど 書き始めるとスラスラとペンが進んで一晩で書き上げて「俺って天才かも」 なんて調子にのったとかいうエピソードをどこかで読んで以来 ずっと読みたかった作品。 脂の乗ってた時期の短編集だけど特に「面」が面白かった。 面を見つけた時の山村氏の驚きを思うとなんだか可笑しいし 面が山村氏の元にたどり着いた経緯をただの偶然でなくて 亡き細君の思いが導いたのだと捉えるとまた不思議な感じもする。 >>426 文庫本? 三ノ宮炎上は大好きな短編だ 面って思い出せないなあ >>427 修学旅行に出かけた女学生がその場の勢いみたいなのでお土産に 般若のお面を買っちゃう話。ネタバレになっちゃうけど妻を亡くして 日の浅い山村氏が情事の後で般若のお面が落ちてるのを見つけた時は さぞかし驚いたことだろう。 あすなろ物語の最後って、転びそうになるか何かして、 よろめいて空を見上げたら、星空がうねったように見えた、 みたいな一文で終わってたっけ? >>429 闇市の十字路で三ノ宮の不良少女オシゲと別れる場面で終わってる。 >>430 あれえ? すると、 >>429 は誰の、何のエンディングだっけ…… 「おろしや国酔夢譚」再読。大黒屋光太夫の漂流譚は井上靖の小説で知って その後、緒形拳で映画化されたのを見て、「風雲児たち」の漫画や吉村昭の 小説でも読んだけど、それぞれに面白い。漂流して仲間を次々に失いながらも シベリアを横断してロシアの女帝エカチェリーナ二世に謁見し再び日本に 戻って来ながらも鎖国時代のこととて半幽囚とされる話がいかにもドラマチック。 吉村昭が小説にした時には光太夫が伊勢に戻っていたという資料が 発見されてたけど、井上靖や「風雲児たち」が描かれた頃は発見前で 磯吉しか故郷に帰れてないのが可哀想。 「あすなろ物語」再読。 魔性の女冴子、体育会系のおきゃんな娘雪枝、憧れの年上未亡人信子、 幻想的な晩に一度だけ契った清香、子供の時分に淡い恋心を抱いた浜子、 三の宮の不良少女オシゲ。章ごとにタイプの異なるヒロインが登場して 皆それぞれに魅力的にみえる。 比叡山延暦寺の採燈護摩でライバル社の記者がろくに取材もせずに 電話で即興で記事を送るんだけど、これって井上靖自身のエピソード じゃないかって気がする。だとしたら作家転身後の量産ぶりや 歴史小説の見てきたかのような臨場感にも納得できる。 >>434 「天平の甍」はやっぱり映画がいいくらいのボリュームだと思う 伊豆文学博物館が良かった 井上靖がメインで川端康成のが扱い小さい 「孔子」が出たのは大学生で本は図書館で借りるか 文庫か古本で買うかしてた頃だったけど 「孔子」はこれがおそらく井上靖最後の長編小説だって 思っていたから迷わず単行本で買った。 その後図書館の月刊誌で庭を見ながら来し方を想うっていうような 散文詩を見かけて、あぁ、もうじきこの世界から井上靖がいなくなるんだな なんて寂しい思いを抱くとともに 人間どうせ死ぬのなら成すべき仕事を為して穏やかに死を待つような老境にまで 自分も達してみたいなんて思ったっけ。 そんな自分も今やアラフィフ。 なかなか思うようにはいかないし大した仕事も残せそうにないけど 自分なりに納得がいくように生き抜きたい。 未発表短編集、2刷かかってるね。 売れてて何より。 「わが母の記」の教訓 「女には子供をなしても心を許すな」 楼蘭 【中国西域の説話】 1:楼蘭 2:洪水 3:異域の人 4:狼災記 5:羅刹女国 6:僧伽羅国縁起 7:宦者中行説 8:褒ジ(女以)の笑い 【日本の説話】 9:幽鬼 10:補陀落渡海記 11:小磐梯 12:北の駅路 【ここまでは日本の説話】 補陀落渡海記おもしろいよね 浅田次郎のアンソロジーにも収録されてた 終戦で陳舜臣の身分は大きく変化した。植民地・台湾出身の両親のもとに生まれた陳舜臣はそれまで日本国籍だったが、 終戦後に籍は中国に移る。当時、 外国人は国立大学の教員にはなれなかった。嘱託という道もないではないが、身分は不安定だ。自ら退職を決意した。 自伝的小説「青雲の軸」には、終戦間近の揺れる心境が友人との会話でこうつづられる。 「きみは研究をつづけるんだね?」 「そういうわけにはいかんだろう」「どうして?」 「どんな形式で戦争が終わるのかな? おそらく台湾は中国へ返還、朝鮮は独立となるだろう。すると、ぼくらは中国人になる」 「そうだ。中国に復帰する。祖国の懐に抱かれるわけだ」 「ぼくの勤めている学校は国立だから、職員は国家の官吏だ。外国人は任官できない」 「そうか。助教授、教授というコースは許されないんだな。いいことばかりがあるわけじゃないね」 「は、は、は…」 研究所にいなくても、研究はできる。心のなかでそう叫んだ。 陳舜臣の人生はこうして常に一筋縄ではいかない。その後作家デビューするまでに16年の歳月を要している。曲折の連続だ。 終戦直後には自分のルーツを知りたいと台湾に渡った。昭和21年3月のこと。台北郊外にある親戚の世話になり、やがて地元に新設された中学校の英語教師になった。 ところが翌22年2月、台湾の人々の多くの夢を砕く「2・28事件」が起きる。 国民党政府による住民の弾圧事件は、その後の台湾の運命を暗転させたもので、事件を間近に見た陳舜臣は、教員生活を打ち切り、日本に帰国することを決意する。 さて、「せめてペン・マンとしての道を歩みたい」という思いを募らせた陳舜臣は、ミステリーを書くことを思いつく。あるとき、 病気の妻の看病をしながら雑誌の軽い読み物に目を通したとき、もっと面白いものが書けるのではないか、と直感したことがきっかけという 読書は幼児期からの楽しみだった。とくに探偵小説は神戸で独特の発展をした。外国船で持ち込まれたものも多い。横溝正史も神戸出身だ。 陳舜臣も江戸川乱歩に熱中し、大阪外語時代には英語の授業でコナンドイルに出合い、原書で読みふけった時期もある。 物語の要素には事欠かない。人一倍乱世を生きてきたのだから。こうして、ユニークな中国人探偵が活躍する作品が誕生する 崑崙の玉を求めて西域を彷徨する人びとを描いた表題作をはじめ、井戸を守る盲目の老人を描き、ちくりと文明批判をする「聖者」、 盗掘者の一団を描く「永泰公主の頸飾り」、大国に翻弄されるオアシス国家「古代ペンジケント」の他、「古い文字」、「明妃曲」、「塔二と弥三」の各短編を収録。 井上靖の西域ものは、どれも不思議なリアリティがあって、つくり話と思いながら、どこかぐいぐいと引き込まれてしまいます。それは、氏が昔も今も変わらない「人間」の心の動きを、 文章でつかみ取るのに忠実だからかもしれません。短いなかに、人の真実がつまっていて、井上氏ならではの読後感が楽しめます。 中国の古代から人々が執心してやまない「玉」の産地として聞こえた、誰も知らない崑崙山を目指して黄河の源流へと遡っていく一行に襲いかかる苦難の行方を描いた「崑崙の玉」。 井上靖の「西域・中国を舞台とする小説」一覧 作 品 名掲 載 誌発 表 年 創作時年齢 1 漆胡樽昭和25年4月号 2 玉碗記昭和26年8月号 3 異域の人昭和28年7月号 4 僧行賀の涙昭和29年3月号 5 天平の甍昭和32年3月号〜 6 楼蘭昭和33年7月号 7 敦煌昭和34年1月〜5月号 8 洪水昭和34年7月号 9 蒼き狼昭和34年10月〜35年7月号 10 狼災記昭和36年8月号 11 明妃曲昭和38年2月号 12 楊貴妃伝昭和38年2月号〜昭和40年5月号 13 僧伽羅国縁起昭和38年4月号 14 宦者中行説昭和38年6月号 15 風濤昭和38年8月・10月号 16 羅刹女国昭和38年8月号 17 永泰公主の頸飾り昭和39年11月号 18 褒似の笑い昭和39年11月号 19 崑崙の玉昭和42年7月号 20 聖者昭和44年7月号 (蒼き狼の)執筆した時点では、モンゴルに行ってはいなかった。 ぜひ行って書いて欲しかった タイトルを知りたい本があります。昔、現代文で読んだのですが、男子高校生が夏休みに恩師の家に遊びに行くが、恩師の妻?不倫相手から舟の上で首を絞められる…そんな場面があった作品でした。井上靖だったことは記憶していますが、ずっと分からず…。教えていただけたら嬉しいです。 全員にとって初のシルクロードの旅は新鮮そのものだったし、知的収穫の多い日々だった。殊に西域を舞台にした 小説の作者である井上靖さんにとっては、それまでこの地に因んだ小説はすべて 資料の研究と想像の結晶であっただけに、憧れの地を踏む感慨はひとしおだったと思う。 ホータンでの或る日、有名な昆崙の玉が採取される白玉河・黒玉河に出かけた、その帰途の事である。 ≪タクラマカンの砂の上で、「車を停めて下さい」 突然井上さんが叫んだ。車から走り出した井上さんはどっかりと砂の上に胡坐をかいて座ると、突然黄色の砂をすくい、 思い切り掌の砂に顔を押し当てた。そして、「君に逢いたかったんだ、君にーーー」とじってして居られた。 暫くして顔を上げた井上さんは泣いて居られた。そしてあの端正な顔は砂だらけだった。僕達は斜陽の砂の上にいつまでも座っていた。陽が沈んで行った。 井上さんの姿に、僕は砂の仏を思った。≫ 「中国の人民服を着ている人などは、一人もいない。そこに、中国の少数民族対策の、やさしさのようなものが見られますね」。 作家の井上靖さんが昭和52年に中国・新疆(しんきょう)ウイグル自治区に旅した後、同道した作家の司馬遼太郎さんとの対談でウイグル人についてこう語った (「西域をゆく」文春文庫 北の海 沼津 金沢 御成橋 千本浜 礼子 大天井 鳶 洪作 柔道 藤尾 木部 受験 香貫山 金枝 洋食屋 浪人生活 狩野川 汽車 三島 湯ヶ島 汽船 台湾 落書きしてすみません。 あすなろ物語 黒澤明関連でDVD発売されましたよね 「(昭和61年4月、父・井上靖が)中国の歴史を扱った数冊の小説と日中文化交流の功績に対して、北京大学から名誉博士号を頂くことになった。大学の大きな階段教室に教授や関係者四百人が集まって授与式が行われた。(中略) その翌々日、中南海で胡耀邦総書記と会見した。その席で父は胡耀邦氏から思いがけない言葉を頂いた。『井上靖先生は楼蘭にとても行きたがっておられると聞いています。この旅ですぐに行かれてはいかがですか。明日にでもいらっしゃい』」 「その時の父の喜びと戸惑いは大変なものであった。宿泊先の北京飯店へ向かう自動車の中でもホテルへ到着してからもソワソワとして、何を置いても行きたいという気持ちがはっきりと表情に現れていた。しかしいくら総書記の発言とは言え、 あまりにも突然なことであり、周囲の人や中国側の担当者の慌てたことは言うまでもない。何しろ1934年のヘディン隊以来五十年余りも外国人はいけなかった所なので、簡単に行ける筈がない。 結局楼蘭行きは諦めざるを得なかった。永年あれほど行きたがっていた所なので、周囲が止めようが無理をしてでも行ってしまえば良かったのに、と今でも残念に思う」 胡氏から文化部に善処するようにとの指示が出された。しかし、大砂漠の中にある楼蘭古址一帯は、気候の変動が激しい上、ヘリの着陸地点の特定も難しく、万一、砂嵐に遭った場合、安全面の心配があるということで、 関係部門がどうしても首を縦に振らなかったため、見合わせることになった。 井上氏にとってこれほど残念なことはなかったろう。 「楼蘭行きは、私の最大の希望です。ヘリから降りて、ちょっとでもそこに立つだけでいいのです。そうすれば、私の小説『楼蘭』の末尾に、『いま私が立っているところが、古代楼蘭国である』と書けるのです。 この一句を書いて、この小説は完成しますが、さもなくば未完成作品です」 私は一度ならず井上氏がこう語るのを聞いた。 浦城いくよ氏も著書の中で、「(父は)昭和33年に『楼蘭』という短編小説を書いている。『楼蘭へ行ってそこの大地に自分の足で立って、そして天を仰ぎたい。 それから小説「楼蘭」に最後の一行を書き加えたい』というのが父の永年の夢であった」と書いている。 『敦煌』、『楼蘭』を執筆していた当時は同地に入ることが叶わず、 1965年、58歳にしてはじめて中央アジア(ロシア領西トルキスタン) を訪れることができました。 普段、小説の取材をする時は、ノートにメモをとり、 自分の眼に焼き付ける手法をとっていましたが、 この時は次の機会があるかが分からなかったため、井上自身がカメラを携帯。 しかし、かえってそれが仇となり、ノートは手薄になり、 撮った写真は現像してみると失敗していました。 そのため、以後は、写真係として娘さんが同行することに。 ところが、 1973年にアフガニスタン、イラン、トルコを巡る旅では、 娘さんが結婚したため、再び井上自身がカメラを携帯しました。 友人である毎日新聞社カメラマン、 二村次郎の助言により、 最も間違いの少ない、距離を無限遠、絞りを日中11、夕方8に固定し、 あとは機械に任せました。 それが功を奏し、この時の写真について以下の記述がのこされています。 「イランやトルコでは雲をたくさん撮った。雲が美しいので撮ったのでなくて、 雲の形を撮っておきたかったのである。アフガニスタン、イラン、トルコ、 それぞれの国で雲の形は異っていた」 実は 、この旅のあと、井上靖はパリも訪れているのですが、 そこでは「撮すべき何ものもなかった」と述べています。 そしてついに1978年には、かねてから切望していた敦煌(中国領河西回廊)を はじめて訪れ、ここでもやはり雲を撮影しています 趙行徳という主人公は、良い意味でも悪い意味でも非常に普通の人であり、何かの才能に恵まれているわけでもなければ、特別選ばれた人間ではありません。戦場では真っ先に気を失い、気が付いたら馬の背中に 固定されていたおかげで生き延びてたという感じですし、常に悩みと苦しみを抱えながら、逆らうことが出来ない時代の流れの中で自分が出来る精一杯のことをするという非常に普通の人です 朱王礼は生涯愛したたった一人の女性であるウイグルの娘の恨みを晴らすため、最期は一人の男として皇太子を狙って本体に突撃していきます。そして行徳はそんな彼の姿を見て、 戦場で戦わない自分が命をかけて守りたいもの、守れるものは何かを考えた時に「ある物」を思い出します。そして行徳は戦禍が迫る中、 知恵をフル回転し強欲な旅の商隊のトップを上手く利用し、焼け落ちる沙州からそれらを運び出し沙州近くの千仏堂に隠します。 行徳が命をかけて千仏洞に運び隠した物は沙州(敦煌)が滅びた後に約850年の間眠りにつき、20世紀初頭にイギリスの探検隊によって発掘されます。そして趙行徳が命をかけて守ったそれらの物は、長く神秘のベールに包まれていた多くの謎を解き明かす 歴史的な大発見として世界に広く伝えられます。行徳が最期に命をかけて守りたかったもの、燃え盛る炎から守った物は西夏文字の研究を志した行徳らしいものでした。 たった一人の愛した女の為に命をかける男。後世に伝えるべきは何かを思い、私物ではなく万民にとって貴重なものを守った男。王族の娘として、そして一人の女として矜持をもって命をかけた女。 没落王家の末裔であることだけを心の支えとした哀れな商人。沙州を治める太守として沙州を守るために命をかけた男。 どんな境遇になっても決してプライドを捨てずに生きる女。色々なタイプの人間が登場し、この小説を彩っていきます。 映画では敦煌文書を守ることに命を懸けるほどの意味を見いだす趙行徳だが、原作では、何に命を懸けるかわからないまま、敦煌文書を守れば何だかやりがいがあるのではないかと漠然と思うのだった 今朝のYAHOOニュースで、共同通信的には 【敬称をつけない場合】 歴史上の人物(歴史上の人物として定着したかどうかは没後30年をめどとする)。 (:記者ハンドブック 新聞用字用語集 第13版より) ttps://news.yahoo.co.jp/articles/172fde6b55489bbd798ff2f84c1782049b004e27 ってあったけど、井上靖界隈でモヤモヤしていたのはそこだったのか、と。 フルネームならまだしも、「井上は」とか言われると「そこまで昔じゃねーだろ」とか 思ってた。息子娘の一親等遺族もまだいらっしゃるし。 でも今月29日で没後30年か。 敦煌の映画化権を持っていたのは小林正樹だったから、 クビにされたというか、徳間側の要望を拒否すれば徳間側が製作準備委員会から抜ける形になったんだろうと思う。 (小林正樹の組織していた準備委員会に後から徳間大映が加わった形だった) Wikipediaにはあたかも徳間側の企画のように記されているが、 実際は映画化の権利を得ていたのは小林正樹で、 徳間以前にもカナダ資本で製作する話があってが流れている。 徳間が撤退した後もチャンスを待てばよかったのかもしれないが、 結局、今回の機会を逃せば井上靖の存命中に敦煌の映画化はかなわないと判断して 自分が身を退いたと小林正樹の本にあった。 ドラマ性も娯楽性の低いわりに50億円かかるという小林版は土台実現しなかったろうと思う 30年前の今日、83歳で亡くなったそうな 出勤途中の駅の売店で、新聞に死去の見出しが出ていて 慌てて一部買ったっけ いまも引き出しの中に眠っているはず ということで、記念age 敦煌 甘州ウイグル王女 ツルピア 回鹘公主 斯鲁比娅 中川安奈 甘州ウイグル王国は、9世紀から1028年にかけて甘州(甘粛省張掖市)を中心に、 回鶻(ウイグル)の残党によって建てられた 李元昊を派遣して甘州を襲撃させ、甘州を陥落させた ここに甘州ウイグル王国は滅亡し、河西地方はまもなく西夏の一部となる。 チベット系民族タングートの族長の家系の出身 西夏の創始者にして同王朝随一の名君である 西夏文字の形成にも尽力して西夏の文化向上にも努めた 寧夏回族自治区銀川市を首都 https://www.youtube.com/watch?v=5HOPMJJcXl8 ラジオドラマ 《敦煌》 (井上靖原作 NHK-FM 須藤出穂:脚色,間宮芳生:音楽 出演:日下武史,松宮五郎,巌金四郎 初放送:1973-07-27{FM芸術劇場}, 再放送:1977-03-12 文春文庫 刺青 痴人の愛 麒麟 春琴抄 谷崎潤一郎 谷崎と交流のあった井上靖による評伝・作品解説を巻末収録 歴史というもの (単行本) 2021/10/8 井上 靖 (著) 司馬遼太郎、松本清張との貴重な単行本未収録座談・対談三篇を中心に、歴史と小説をめぐる講演と随筆を収める。【没後三十年記念出版】 ■目次 歴史に学ぶ 井上靖 I 乱世のさまざまな武将(座談)松本清張×司馬遼太郎×井上靖 II 歴史というもの(座談)松本清張×司馬遼太郎×井上靖 III 新聞記者と作家(対談)司馬遼太郎×井上靖 IV 歴史と小説(講演)井上靖 佚存書(いつぞんしょ)とは、中国では失われたが、日本や朝鮮などに伝存していた漢籍のこと。佚存という言葉は、江戸後期の文人、林述斎が『古文孝経』など16編の佚存書をまとめた『佚存叢書』によるとされる。 有名な佚存書として、『遊仙窟』や『古文孝経』などがある 。漢籍ははやくから周辺諸国に伝えられていたが、歴代王朝の禁書政策や戦禍などにより、中国国内では失われるものも多かった。このため、佚存書がうまれた。しかし、当初は佚存書の存在自体が中国人に 認識されていなかった。呉越国の銭弘俶が商人からの情報に従って、日本に残る天台宗の書籍を逆輸入したのが記録に残る佚存書輸入のはじめである 欧陽脩が「日本刀歌」で「逸書百篇今尚存」と歌ったことで、日本に古書が残ることが有名になった 1881年に駐日公使として赴任した黎庶昌とその随員の楊守敬は、日本で編纂された漢籍目録『経籍訪古志』を見て中国で滅んだ 書籍がきわめて多いことを知り、大金を支払って書籍を買い求め、日本で『古逸叢書』として出版した 6世紀ごろ突如として世界史に姿を現し、現在のウクライナやハンガリーなど欧州の一部を支配した遊牧民族アヴァール人の遺体のDNA解析から、中国の西域をかつて支配し、滅亡した幻の王国「楼蘭」の末裔だったことが判明。 静岡県ゆかりの人というとサッカー系を挙げるひと多いんだろうけども、 伊豆に住んでるならばこの人を忘れてはいけないと思う。 静岡県にもモンゴル人が増えてきたけども、 今モンゴルとか新疆ウイグル自治区の人からみてこの人の作品は どう目に映るのか。 日中友好みたいな感じで度々中国にも招かれていた みたいだけども、今年の冬五輪もまた。 読書感想文で読む子とかいまどのくらいいるんだろう。 「しろばんば」ので描かれる少年時代の伊豆って 「伊豆の踊子」の舞台と時代的に重なってるので 洪作が殺人事件と早とちりした乳繰り合ってる男女って じつはモデルは川端康成である可能性が微レ存 >>398 7年前のにレスしますが しろばんばが雪虫と知りませんでした。 田舎の白髪のお婆さんだと思ってました。 年月と共に忘れ去られていく作家の一人が井上靖だ 今日日の若い人、井上靖って知らないのが大勢いる 文豪とは言えないからな やはり、大衆作家であった。 井上ひさしと同じで死んだら忘れられるタイプの作家であったか 井上靖が好んだ女性の名前は喜美子とふみというのを 何かで読んだけど、余りにも、そのまんまなので苦笑した 「あすなろ物語」とか各章ごとに魅力的なヒロインが登場して これを成立させるには作者の女性経験の豊富さがどうしても必要って いう気がする。祖父の妾に育てられたって特異な体験が 女性に対する憧れとその一方で どこか冷めた目をもたらしてくれたのだろうか read.cgi ver 07.5.0 2024/04/24 Walang Kapalit ★ | Donguri System Team 5ちゃんねる