【カチリ 】井上靖 3【石英の音】
新春に歌でも詠むか。。。
ここちよき 衣のしめりよ 靄ふかき
灯ともし頃の 町をゆきけり
真赤なる ゆうやけ雲よ 母と来し
峡の小町を 想ひ出づる日
かたくなな 叔父といさかへり 荒れていし
その夜の海を 今も忘れず
夢におびえ たまたま夜半に 起き出でぬ
海鳴の音の とほく聞こゆる >>13
おいおいマジかよ、敦煌ほど美しい小説は無いぜ?
「碧の玉が揺れてきらめいた」
これだけで色彩が脳内にぶわーーっと拡がってくる靖の才能は異常 井上靖の描くメロドラマが好きだ
三部作に比べ、概して完成度が低く、普遍性も無く、
同じような設定と突っ込み所満載の展開
たがそこに登場する昭和三十年代の男女の姿や風俗描写がいい
俺は一にも二にも三部作だな。次に他の自伝もの
とにかくこの作家は自伝ものがいい
それ以外ではやはり天平や敦煌やおろしやなどの歴史ものがいいな
主人公が皆一緒だとよく批判されるが、考えてみれば
洪作も普照も趙行徳も大黒屋光太夫も皆一緒かもな
でも、あの主人公が俺は好き、というか何か近しい感じを覚えるんだよな
それと、短編もこの作家は凄くいいと思う。読後に絵が残るからな
「晩夏」なんか毎年教科書に選ばれてもいいと思うな
芥川の蜜柑やトロッコなんかと比べても遜色ないと思うな >>269にも>>270にも同意だ
三部作から入ったクチだが、自分は全部好きだ
三部作はもちろんのこと、歴史物、時代物、(当時の)現代小説、西域物、詩、随筆、…。
あ、推理小説もよかった(紅荘の悪魔たち)
自分が中、高生の頃には、国語の試験によく取り上げられていたものだが、
今はどうなんだろう 紅荘〜って作品、存在すら知らなかった。
機会があったら読んでみよう。
紅荘は全集と追悼ムック本ぐらいしか掲載してなかったような気が
他にあったかな >>229
>孔子って、どこが面白いんだ
同感! 数ページ読んで放り投げたよ。 >>274
ファンのつもりだが自分もそうオモタ
読み通すの辛かった。
全く話題が違うが
もう未発見原稿とかないのかね。
従軍日記とかじゃなく、単に出版には至らなかったぐらいの。 図書館で少し金井廣の本をパラパラしてきた。
自伝小説はやっぱり純粋に読み始められないなwこれは誰で…とか変換しながら
引き比べながら読んでしまう。
あとはやっぱり真っ赤っかでした。
尊敬できる部分と、引いちゃう部分とあったかなぁという感じです。
>>269
あー、なんか分かる。自分も三部作から入り、三部作マンセーなんだけど
戦後〜昭和期のあの時代の酒場や男女や仕事やファッションといった
風俗史的なところも好きだ。でもやっぱりどれも人物がいいと思う。 海からの風が天城に吹き付けて放射能たっぷりなイメージの伊豆なんだけど。
農産物とかも結構な値だったよね。 もうすぐわが母の記ですな…。
知人が二人目を産むときに第一子をおばあちゃんに預けて
そのままおばあちゃん育ててね、ってもうすぐ小学生って話を聞いて
ひで〜とか思ったけど洪ちゃとかわらないね。 初めて読むならどの作品がオススメですか?
選ぶのが難しければ一番有名な作品を教えて頂きたいです。 2012年4月28日(土)から全国で上映される「わが母の記」で当館がロケ地となりました。
昭和の文豪井上靖の自伝的小説を描いた親子の絆の物語です。
>>288
自分はやっぱり三部作。
しろばんば、夏草冬涛、北の海。
夏草〜が一番好きだけどな。
あすなろ物語も読みやすいと思う。
氷壁とかも面白いけど。 105歳おめ!
今日は井上家総出で熊野山に登る日ずら
俺は一足先に行って来た
ウイスキーの小瓶が置いてあった
熊野山は二度目だが、今回も婆ちゃの墓が見当たらなかった
まさか、無縁仏ではあるめぇな?!
婆ちゃが怒って出て来るぞ 今日、誕生日だったんですね。
偶々『あすなろ物語』を拝読していて気がつきました。
それにしても井上靖は
凄い作家でした。 昨日、金井廣の詩集を読んできた
ラーメンの詩にちょっと胸が熱くなったとこだった
小学校は天城湯ヶ島、中学は沼津、高校は金沢
贅沢だなぁって思うよ。羨ましい限りだ
それぞれの成長期の舞台として理想的と言える
で、大学は東京か京都で完璧
高校で地元以外の地方都市へ飛ぶってのがポイントだな
旧制高校の雰囲気っていいよなぁ。。。
餅田はモデルがあったはず。まったく違う名前で 陳舜臣のは最後まで読めるのに井上サンの歴史物は全部途中で
挫折する。天平も敦煌も最後まで読めなかった。 敦煌の騎馬戦が好き。
敦煌の筋書きで死海文書が主役なのを映画にしたら面白そうだな。 >>308
「洪水」とか「狼災記」とか短めのフィクションから読んでみたら?
何故手を出したかわからない
日本の戦国時代物はお薦めしないw 映画が素晴らしくて驚いた
号泣したよ
しかし樹木希林はイメージじゃなかったな
もう少し上品なタイプの婆ちゃんにやって欲しかったな
おぬい婆ちゃんなら樹木希林でピッタリなんだが 映画の瀬川ってモデルいるのか?
そもそも井上靖の弟子なんて聞いたことないが 結婚記念日という短編いいなあ
古本屋で買った薄い文庫本にあったが癒された 自殺した小説家で、井上靖を心の師と仰いでいた人いたね。
佐藤とかいう名前の人。 『比良のシャクナゲ』地位も名誉もある偉大な学究、解剖学者三池俊太郎。
すごく偉いんだけど。滑稽。な〜んか変なことしでかす老人。
※『悲の器』(高橋和巳)の正木典膳も。三池くんは家出。正木くんは女。
『黒い蝶』つぶれた計器会社社長⇒ソ連のバイオリニスト呼び屋に。
よくわからんけど、雰囲気が面白い。主人公の恋人の兄、江藤は
高橋幸宏で決まり! な〜んか好き、面白い、とか印象批評以前ですね。
はい、失礼しました。 「信松尼記」「幽鬼」信玄の娘松姫の人生と、落ち延びる光秀が死ぬまで
の様子。静謐、不気味、体温低い。風林火山よりも断然(・∀・)イイ!! 風林火山の由布姫と敦煌のウイグル王女
なんでこんなそっくりなんでしょう??
靖はワガママな妹キャラ萌えの先駆者でもあった!? >>322
はえーよ(w
同好の志みんなが仲良くなりますように。 1月27日(日)
あすなろ忌です。
ttp://www.city.izu.shizuoka.jp/kanko/form1.html?c1=9&c2=1&c3=1&pid=3718 井上靖情報ブログ
ttp://inoueyasushi.blog.fc2.com/ サイト
作品全般 …「文庫本限定!井上靖作品館」
自伝的三部作…「野良犬少年」 井上靖リンク集
ttp://www.rsch.tuis.ac.jp/~ito/research/y_inoue/y_inoue_links.html ◇「地球上で一番清らかな広場」
地球上で一番清らかな広場。
北に向(むか)って整列すると、遠くに富士が見える。
廻(まわ)れ右すると天城が見える。
富士は父、天城は母。
父と母が見ている校庭でボールを投げる。
誰よりも高く、美しく、真直(まっす)ぐに、天にまで届けと、ボールを投げる。 酒保のよこの石塀のところで子供からエロ写真と古銭を買ふ。
ばかめが!
>>312
分かる気がする。もうちょっと細身でピリッとした感じのある人がイメージだなぁ。 >>313
「わが母の記」瀬川はいないぞ
運転手もいないし、娘の旦那も小説家ではない、原作にも瀬川はいない 報道ステーションSUNDAY 特集「小澤征爾 日本人へのメッセージ」
テレビ朝日
3月31日(日) 10:00〜11:45 昨日は誕生日であった。
命あらば106歳であった。 金井廣読んでる。はつ恋あたりはよかった
晩年奥さんに書いた詩とかは一般人には受け入れがたい
共産党員としてはすばらしいんだろうが >>229
言い訳がましい詭弁ばかりでくだらないため、途中で読まなくなった >>339
正直、大御所だから売れた、感がある。
内容は全く違うが、この前の春樹の「つくる」と同じ感じが。 三部作の登場人物がその後どうなったか、まとまっているサイトか本ってない?
金枝→医者、アカ、最近まで生きてた
岐部→腸チフスで早死に
杉戸、鳶→シナで戦死
蘭子、れい子姉妹→心中、病死
この辺まで知ってるんだけど。
トンカツ屋の方のれい子は実在の人物なの? >>341
蘭子、れい子って心中と病死なんだ…
なんか悲しくなってきたわ そうだよ。寺の一番南西にあるお墓から数えて5つくらい隣にある
南側の塀沿いだよ 四高時代の話も読みたかったなぁ
どーして北の海の続き書いてくれなかったんだろ
たまには湯ヶ島に帰ったりとか、沼津の仲間にあったりとか
いろいろあっただろうに
俺のお気に入りキャラ遠山のその後も気になるところだ
トンカツ屋のれい子と上手くいっていればよいのだが
あと増田と小林にも復活のチャンスを与えてやって欲しかったな
あれで終わりじゃあんまりだよ 「ごちそうさん」見てるとあの時代の服装とか、西洋化とか見えてきておもしろい
まあ都会と地方でタイムラグはあるだろうけど。
「シャン」とか出てきて懐かしい 明けましておめでとう。
年末に伊豆市HPに上がってた。
ttp://www.city.izu.shizuoka.jp/form1.php?pid=3502
ふるさと会もいいけど研究会もよろしく! 鳶、杉戸が戦死したってどこに載ってるの?
信じたくない・・・ 昨日は先生の誕生日だったはず。
BS3でわが母の記やってたのはそれを知ってか。 そう。
衝撃的な初キッスの物語。
自殺しに行った実業家が、同じく自殺志望の若い娘と出会う話もいい。 短編でよくタイトル名があがるのは「グウドル氏の手套」くらいだけど
いい短編多いよね 遠山や鳶、大天井のような人間になりたいと思っていたが、どう頑張っても小林な俺
せめて増田ならまだ救いがあったものを… 増田より小林の方がいいと思うが
そういう俺はどう頑張っても文太だ 決闘も辞さない勢いで親友と一人の女性を争い、愛ゆえに身を引いた親友を尻目に同棲を始めるも、すぐに嫌気がさして別れてしまう話も良いね。 >>360
一発逆転あるで!
文太もまさか孫の代で家が再び栄えることになろうとは思っても見なかっただろう (1)利休とその娘が秀吉の所望を拒絶したこと(2)秀吉毒殺未遂事件
(3)利休キリシタン関係説(4)朝鮮出兵策への批判
(5)茶湯上での思想的対立(6)大徳寺山門上の利休木像安置事件
(7)茶道具、茶器の売買での利休の不正利得の発覚
今東光「お吟さま」井上靖「本覚坊遺文」、野上弥生子「秀吉と利休」、山本兼一「利休にたずねよ
「小説は虚構の夢で織った錦繍でなければならない。真実から夢を引き出し、架空から事実を探る人々のみがこの小説で得心されるだろう 今東光は次のような文章を書いている。
「人はこのように簡単に怒りにまかせて殺せるものでなく、従ってまた人はこのように単純に死ねるものではないと思惟する近代人にとって、
利休の死は永遠に謎であろう。この謎を解明してみたいと思うのは小説家の持って生まれた業であろうか。(略)死因として数え上げられる幾つかの理由の中で、
僕はお吟女の存在が最も難解な謎だと思う。彼女を鍵として利休の死の謎を解くことが出来れば、そこから新しい歴史が展望されるような気がする」
(淡交社版『お吟さま』あとがき) 訃報】女優の中川安奈さん死去 49歳[10/18]
1 :はぶたえ川 ’ー’川φ ★@転載は禁止:2014/10/18(土) 13:05:53.11 ID:???0女優の中川安奈さんが49歳で死去…芸術家一家
女優の中川安奈(なかがわ・あんな、本名・栗山安奈=
くりやま・あんな)さんが17日午前8時40分、
東京都内の病院で子宮体がんのため死去した。49歳だった。
告別式は近親者で行い、後日、お別れの会を開く。
喪主は、夫で演出家の栗山民也さん。
画家の中川一政、演出家の千田是也を両祖父に持つ
芸術家一家に生まれた。1988年公開の日中合作映画「敦煌」で、
ヒロインの王女役でデビュー。その後、91年の舞台「バタフライはフリー」に
初主演し、翌92年に同作品を演出した栗山さんと結婚した。
その後は舞台を中心に活動し、「エンジェルス・イン・アメリカ」や
「現代能楽集3『鵺/NUE』」などに出演した。
さいたま市の彩の国さいたま芸術劇場で公演中のシェークスピア劇
「ジュリアス・シーザー」に出演予定だったが、
体調不良を理由に取りやめていた。