0282吾輩は名無しである
2011/06/11(土) 19:43:11.37>一部のフェミニストからは「男性の視点から、彼女を矮小化して評価している」との批判もある。
だが、逆に一部の人間が「ファンの視点から、彼女を誇大評価している」部分はあると思うな。
例えば小谷野が指摘している、浜野佐知の
「「尾崎翠は、当時の日本文学の主流である自然主義を真っ向から批判した、表現主義、モダニズムの作家であるとされる」
というのも、そういったものだと考えられる。
http://d.hatena.ne.jp/jun-jun1965/20101220
http://d.hatena.ne.jp/jun-jun1965/20110524
当時の日本文学の主流は自然主義ではなかった。
また
「あの程度に幻想的なものは稲垣足穂とか伊藤整とかの作品、ないしは『新青年』に
載ったような作にいくらもあったのである。吉屋信子だっていたわけだし、」
という事実がある。
「ファンだから誇大評価は許される」というのは感情論にすぎぬ。
矮小化も誇大評価も、その根拠が明確でなければ慎むべき。