フランスで出版された驚くべき豪華本「源氏物語」
http://ameblo.jp/art0021/entry-11821192856.html
フランスで最近、壮大なスケールの「源氏物語」3巻本が出版された。
なにが壮大かというと、世界の名だたる美術館が所蔵する源氏絵のほとんど(約500点)を集め、
「源氏」54帖すべてを原文付きの豪華絵巻に仕立てた発想の大きさである。
フランス語訳は、有名な日本文学者、ルネ・シフェールさんである。
シフェールさんは、「万葉集」の全4500首も仏訳した恐ろしいフランス人学者だ

その3巻本の総ページ数は1400ページに上り、なんと総重力が10キロにもなるとてつもない豪華美術本である。
この本の日本語版を出せないかと持ちかけてきたのは、平凡社出身の編集者の吉岡さんだ。

それにしても感服するのは、「源氏物語」というよその国の文化的財産を高く評価してこういう本の出版を実現し、
その出版を見事にビジネスとしても成功させたフランスの文化大国ぶりである。
3巻本3500セットは完売し、大きな売り上げも作りだしたという。

フランスにおける『源氏物語』の受容
http://teapot.lib.ocha.ac.jp/ocha/bitstream/10083/33763/1/5_12.pdf

Le Dit du Genji
http://www.editionsdianedeselliers.com/livre-dit-du-genji-illustre-peinture-traditionnelle-japonaise