>>254
レス蟻です。

私は全く逆で、遠藤文学に触れる契機になったのが
「深い河」でした。(今から十数年前)

当時、「人から認められ得るデカい肩書き or 業績」を得ようとして足掻き続けながらも
結局はそんなモノは人生の中で得られそうもないということに薄々気がつきつつ
あったので、大津 & 木口 & 沼田 の生き方 (とりわけ大津の死に様) にクラクラ
したのを今でもよく覚えています。

順序は逆になりますが、「私の愛した小説」の御紹介、ありがとうございました。

私事になりますが、「影法師」に僅かながら重複要素のある出来事に遭遇し、
自分自身と他者の「影」の部分にどのように向かい合うかを巡って
心理的な危機に見舞われていたのですが、「私の愛した小説」でも扱われていた
ユング心理学における「影」の扱いを知って私自身も「「助かった」という気持ち」
(c遠藤周作先生) を少し味わうことができました。