おれは、別に百年後の人の便宜を考えてるわけではないんだよね。
何というか、一種のスタイルの問題。ある意味中二病なのかもしれない。
二十世紀後半から二十一世紀のはじめに考えてたことを普遍的な言葉で語りたい
という感じ。
オレの幼なじみが、いま死刑囚なんだよね。彼に読んでもらいたくて五年ぐらい前
から長編小説を書いてるんだけどなかなか進まない。ドスちゃんのカラマーゾフの兄弟
という駄作を超えてやろうと思ってるんだが‥‥
もう、間に合わないかもしれない。