エドガー・アラン・ポー PART1
今年はポーの映画が2作も公開されたことだし立ててみました
っていうかなんでこの人のスレがない?
19世紀の作家だけど今読んでもなかなか刺激的
後世に与えた影響も多大だしね ポーを崇拝してた当時最高のフランスの知性といえばボードレール、マラルメ、ヴァレリーか そうなると、ラヴクラフト辺りもフランスに信奉者がいるのかな? ラヴクラフトってどうなん?
20年くらい前にちょろっと読んだけどあまり記憶にない ポーもラヴクラフトも、大雑把にカテゴライズすれば
アメリカン・ゴシックって印象があるんですよ。
(間違ってたらゴメンなさい)。 ポーやハメットは文体で評価されてる(この辺好きなタイプはヘミングウェイもほめる)。
シンプルな描写をするタイプだから形容詞重ねまくってくどくど言いまくるラヴクラフトとはちょっと毛色が違うと思う。 ラブクラフトはポーに影響受けてるみたいだけど、作風としては、ホジスンなんかの、語り手が異次元に呑み込まれて正気を失っていくスタイルに近い。
ポーの場合、どんなに異常な話を書いてても、常に冷静な観察者がそこにいるって感じがするんだよな。
だからポーの方が狂気から遠いかというとさにあらずで、意識のメタ構造を意識しながら物語を紡ぐポーの方がラブクラフトよりも深刻な作家といえるんじゃないか。 うん、でもポーとラヴクラフトじゃそもそも…(´д`) ウィリアム・ウィルソンって
主体が主体でなくなる、主体のはずの他者に存在を脅かされる、主体=他者の経験をテーマしたという意味では
後のランボーやバタイユ、ブランショとも通ずるところあるな
そういやニーチェとポーってほぼ同時代人なんだっけか? ハリー・クラークの挿し絵について書き込んだんだが消えてる…私は苦笑いをするばかりだった 豪華本ということで気合いが入ったんだろうけどポー世界にどっぷりはまってるように見えるね
「メエルシュトレエム」はデザイン性も素晴らしく初めて見たとき陶然とした オディロン・ルドンの「仮面が(弔いの)鐘を鳴らす」てのがよく紹介されてんだけど
ポーにこんな作品あったっけて思ったがこれは「エドガー・ポーに」というタイトルの絵で特定の作品を示したものではないんだろうかね バカは、字を読むと頭が痛くなるので中身が読めないから、表紙の絵がどうこう、とか挿絵がどうこう とか
そういう話ばっかするんだよな >ニーチェとポーってほぼ同時代人なんだっけか?
アホ発見! >>443
挿絵は大事だよお
創元全集のハリー・クラークの絵はめちゃくちゃ合ってる
あれはカレーに福神漬けみたいにお互いが補完し合ってる
白鯨やディケンズも絵があるとなしでは全然ちがう バカは、字を読むと頭が痛くなるので中身が読めないから、表紙の絵がどうこう、とか挿絵がどうこう とか
そういう話ばっかするんだよな 岩波文庫から西条八十の訳詩集「白孔雀」てのが出てて、
そこにポー作品がひとつだけ、「大鴉」が採られてる
…優雅な文語で悪くないんだけど、ちょっとかったるいとこもある。推進力がいまいちかな
散文訳は走るだけでまったく味がないし難しいな ポーの全集を全部読み終えたぞ
血行幅の広い作家だ推理小説のほうが小数だ
冒険ものが主流といってもいいくらいな作風だ
ポーの作品は数も多くない
短編も短い
だから完読するには一番作家ではないかと思う その勢いでマキャモンの「アッシャー家の弔鐘」を読みなされ。
アッシャー家は実在した、という設定で書かれたホラー。
冒頭にポーも登場する。 ちんば蛙は晩年の名作ですねー
女の子の描き方が可愛くて良かったと記憶しています。ポーには珍しい感覚
カタルシスが痛快っす ポーを読むということは、あの密度の高い文章に身をゆだねることである。 >>455
俺と似てるなw
「陥穽と振子」
「早すぎた埋葬」
「エレオノーラ」 が好き >>438 >ニーチェとポーってほぼ同時代人なんだっけか?
アホ発見!
>>438ってアホが屁理屈捏ねまわす典型だな!アホ発見! モルグ街の殺人
ナンタケット
ウィリアム・ウィルソン 国際】キャプテン・キッドの財宝発見か 沈没船から銀50キロ-マダガスカル©2ch.net
1 :シャチ ★ 転載ダメ©2ch.net:2015/06/04(木) 11:31:37.25 ID:???*朝日新聞デジタル 6月4日(木)11時18分配信
伝説の海賊の財宝発見か――? アフリカ東部の島国マダガスカルで5月、「キャプテン・キッド」と呼ばれた
17世紀の海賊ウィリアム・キッドのものとみられる沈没船から、銀の延べ棒50キロが見つかった。英BBCなどが報じた。
キッドはスコットランド生まれ。英政府に海賊退治を命じられた後、自らが海賊となった。1701年にロンドンで処刑された後、
彼が隠したとされる財宝の行方は人々の関心を集め続け、エドガー・アラン・ポーの冒険小説「黄金虫」などの主題となった。
キッドのものかどうかは更なる調査が必要だが、発見した米国の探検家バリー・クリフォード氏は
「まだ、たくさんの財宝が沈んでいる」と話した 読書する気持ちの余裕がなったのに猫すきで黒猫タイトルに惹かれて手にしてぐいぐい引き込まれた
ポオ作初めて読んだ流石
今更ながらはまりそうで楽しみ ハリー・クラークの挿絵が素晴らしすぎる
あれないとダメだろ、白鯨みたいに エドガー・アラン・ポー(Edgar Allan Poe、1809年1月19日 - 1849年10月7日) >>230 なんか見ると、ポーはやっぱりアメリカ人ではなくて欧州人なんだよなあ >>470
イギリス出身の両親とは、あまり生活出来なかったみたいだから、影響は少ないとしても、初等科教育が向こうってのは、やはり大きいのかなと思った。 なんとなくわかってきた
ポー世界の創造法はウォルト・ディズニーのそれと酷似している
想像から膨らませた想像、大人のための夢の国だ 児童書になっていたモルグ街を最初に、黒猫、黄金虫、鴉を読んでた時は、自分もそう思っていた。
自分の好きな作家ラヴクラフト、ブラットベリが、ポーに影響を受けたとみかけていたので、創元全集読んでみた。
ゴシックロマンス的なイメージは無くなった。むしろ、その分野も書けるって感じに思えた。作品によって出来不出来あるが、あんなにたくさんのジャンルを書く人を私は知らない。
あ、あとコナン・ドイルの私的ランクがかなり落ちた
(´・ω・`) 創元のポー全集は翻訳者がバラバラではなかったか
出版社ごとに統一してくれたらと思うが、何故か創元以外はモルグ・黄金虫などのメジャーどころしか出ていない
新潮の2冊も、これは訳は巧いが、オマケ短編がいくつかある程度でもったいない感あり 個人的には>>417(ヘンリー・ジェイムズ)、>>420(T.S.エリオット)に同感する >>474
>>475
原文は詩だけ英wikiで読みました。でも、きちんと読んだと言えるのは、創元推理文庫だけです。まとまってるのを優先に選んだので、読み進めにくかったです。翻訳されたのが古いのと、確かに複数での翻訳ってのも、原因かな。
>>476
ですね。
よくわかります(´・ω・`)
その大人げないとこも含めいいと思ってます。ポーが書いた評論、書評は創元になかったので、探してみようと思っています。 コナン・ドイルもけっこういろんなジャンル書いてなかった? >>478
ちなみに>>473に対してのレスだったら、ドイルに関しては、冒険ものとホームズシリーズしか読んだことないので、自分の中でのホームズの評価が下がったといったところです。 調べたことないけど、書かれた当時の宇宙、物理がどこまで解明されていたかが、知識にあると面白くなりそう。
現代の知識で読むと、どこからが学説なのか、創作なのかわからない。
しかし、これで講演とか、どんなだったんだろう。 ニューヨークに於いて、ユリイカの講演で大きな論争を……って、ボードレールのポーについての評論に出てくる。当時の小説家は、よくやってたみたい。 >>476
エリオットはポーの小説について辛口だった。詩については一目おいてたよ。 ポーを貶めているわけじゃないよ
詩だけで生活するのは当時でも無理があったんだろうね >>485
うんうん、大丈夫w好きじゃなかったら、ここ見ないしね。たぶんだけど、ここんとこ二人だけのような(´・ω・`) ポーの死については、早世(かねえ?)&アル中のせいか、マイナスイメージに捕らえられ過ぎているように思う
やたらともったいぶった文章(ドイツ的な回りくどさやサクソン的な明朗簡潔さは無い)からも、フランス気質が強く残っているのかわかる
好きな酒を呑んで、好き放題に書きまくって、好きな女(少女)と結婚して、結構幸せな一生だったんじゃないだろうか >>480
読みにくかったら、ちょっと寝かせるといいよ。
はじめて読むのがユリイカだったら厳しいかも。自分は、創元全巻かなり時間がかかった。1巻目がどうしても波長が合わなくて、短編多い4巻から読めばよかった。 >>487
お酒の話が人物紹介に出てくる人って、自分は意思薄弱と言うか、精神的に弱いイメージ。
詩人、小説家だけでは、食べていくの無理だったんかな? >>488
写真詳しくないけど、確かにいいよね。この時代のって、一枚が凄く大事に撮られてるからかな? 評判良いの書いても金にならなかったり、国際的な著作権法がザルだったりとか色々壁が多かったな
パトロン捕まえて自分の雑誌作るって野望が叶ってたらどうなってたやら ポーは山師だよ
長たらしくくどくどしい読みにくさはあっても、支離滅裂さはない
むしろフランスらしい皮肉が、あちこちの作品に巧妙に散りばめられている
(モルグでのデュパンの語りもまさにこれ)
アル中説はねえ・・・
1800年代初頭〜中期のフランス系移民の飲酒感覚だから、食事の度に何かしら飲むくらいは普通のことだったのではないかな どんなジャンルの話を書いても、必ず感覚が一種恐怖症のような、おどろおどろしい方向に向かう
怪奇感覚に陥るきっかけのようなものが不在であるため、この感覚は不可思議さを増すが、
種を明かす(余計な幻想感覚をこそぎとる)と、実は平々凡々な出来事のみが残る
これがポーワールドのつくり方 つまり、文章の8割から9割は雰囲気を醸しだすためのハッタリであり、現実に何かが起きているわけではない
読む人間を一種の錯覚に陥らせるためのポーの筆力だが、これにひっかかればそのままポー好きになる
逆に、読むのが辛く、ポーの作品や文章は小難しいのだと思い込むのは、怪奇感覚の中に知的蘊蓄が散りばめられているせいで、これがポー・トリック
読者がまともな大人であれば、後者の方が正しいことに気付く ポーを読むということは、あの濃密な文章を楽しむということだ 意識しておどろおどろしく書かれているのは、一般に知られている数作品で、他はそのジャンルの手法を扱き下ろした方が多い気がします。その事がパロディストたる所以に繋がるのだと思いますが。
なので、作品によっては幻想文学の括りですが、幻想文学作家にポーをいれるのは迷うところだなぁ。科学が未発達な時代には効果的な手法だったんじゃないかしら(´・ω・`) >>496
たまに、どうしても読みたくなる時がありますね
(´・ω・`) Edgar Allan Poe=Gothic fiction 創元の全集読み終わったぞ!
これで俺もポー・マスター
作品はスラスラ読めたけど評論を読むのにえらい時間がかかった アッシャー家の崩壊/黄金虫 (古典新訳文庫)
ポー (著), 小川 高義 (翻訳)
出版社: 光文社 (2016/5/12) スレチで失礼。昭和37年、静岡県立藤枝東高等学校での原崎先生の「Hop Frog」
の名訳を私は今でも記憶しています。当方、既に古稀を過ぎていますから先生は、
今や今生にいますまい。(合掌)
p.s 来し方を顧みまするに、先生程の名訳を凌ぐものはありませんでした。 文学愛好者ならポーは大ご馳走である。
ポーが好きな人は友だち、そうでない人は友だちではない。
ポーの愛好者よ、集いて語れ、いざ。
まずは「ウイリヤム・ウイルソン」からだ。
こいつはなんともすかしたドッペルくんだぜ。
俺はこいつが大好物だ。 江戸時代の奇談集のどれかに「北家に影の病あること」ってのがあって、
仙台の北家の男子は代々自分の姿を見ては程なく若死にするんだとか。
つまりドッペルゲンガーを見た者は若死にする。
例外はゲーテぐらいかな。 ドッペルゲンガー現象を直接あつかってはいないが、『インド夜想曲』(アントニオ・タブッキ著)という小説があって、
この小説では、主人公が、最後に自分自身を発見する・・・という面白いミステリー小説がある。 「Xだらけの社説」を読んだ
翻訳は頑張ってたが日本語にするのは無理があったな
翻訳は×(バツ)を使ってるのでただの伏せ字って感じだが
原文はX(エックス)を使っててかろうじて音だけは読めるので
前代未聞の暗号文が書かれてるような迫力がある >>513
>>507に『ポーの愛好者よ、集いて語れ、いざ。 まずは「ウイリヤム・ウイルソン」からだ。』
って書いてあるんですけど。
ポーなら、なんでもござれでOKなんですか、>>1さんよ。どうせ見てないか。 ポー唯一の長編はナンタケットだよな
ポーはミステリーだけではなく紀行文も多い
ミステリーよりもこっちのほうが面白い
黒猫は怪奇小説だけども
紀行文の構成もうまい 鴻巣友季子(ポーとクッツェー6月刊)
メルヴィルからボルヘス、リチャード・パワーズまで無数の書き手を影響、インスパイアしてきたE・A・ポー。
小説についてはこの一冊で大体俯瞰できる構成になっていると思います。詩も2編。850頁超。予価1300円です。
2016年5月12日 フランス人はボードレールからポーを正価で買った
とか、そんな名言があるでしょう。
それぐらいボードレールの翻訳は素晴らしいと。
我々日本人はポーを正価で買えたのかな? >>518
二行目、そういう意味じゃないでしょ
例えば、嘲笑まじりの罵詈雑言な評論
13歳の妻、長続きしない仕事、金欠、同時に複数人にプロポーズしたりの品行
最後にグリズウォルドがポーは薬中でインポだったと噂を立て
そういう作品以外の要素が足を引っ張っちゃって母国アメリカでは嫌われてしまった
そこを見ないで済んだフランス人はポーを正しく評価したと
日本語版の解説にだって「日本のポーは幸せだ、なぜなら」
と上のようなことを書いてあったよ >>503
タイトルはどうしたんでしょう
ちんばという言葉は使いましたか >519
フランスはみてると思う
気にならなかったのはフランスがより乱れているから
アメリカはその辺は潔癖なところがあるから 今、文庫全集の2巻を読んでるけどこの作家には
「俺達の冒険はこれからだ」完 ポー先生の次回作にご期待下さい
的な傾向があるな >>522
よくわかる、自分もそう感じた。
裕福で編集の仕事が無く、すべての時間を創作に回せていたら、どんな作品群になっただろう。 >>523
ドストエフスキー化したんじゃないだろか
ドストは1ヶ月たらずで悪霊の小説一本書き上げたが、それにまさるとも劣らない筆力もってたはず ポーって結構冒険ものもうまいじゃないか
ナンタケッチ島なんてポー唯一の長編だけども
一番面白い内容だと思うぞ ポーは冒険においてシュルレアリストである
ーーーアンドレ・ブルトン
まあちょっと。
ポーは詩の原理で、もっとも美しいのは、愛する女性の死だと言っている
伝記を見ると、ポーは若い奥さんをなくしていて、その経験がしばしば詩のモチーフになっている
その個人的な経験から詩の原理を作っているきらいがある。
それはともかく、自分の悲しみを浄化するために悲しい物語を読む、みたいな、ギリシャ劇的な構造が
やっぱりアメリカ文学の構造ではないかしらん バルザック、トルストイ、ドストエフスキー、カミュ、トーマス。マンの
全集を今年になって全部読んだけど、ポーが一番読みやすかった
全集はたったの5冊だから楽だったな >>527
へえ、トーマス・マン全集を読んだの?
とうぜん「魔の山」も入ってるよね。
筒井康隆が若い頃から何度も挫折して、
晩年、ようやく読破した、という話をきき、
まさに「魔の山」、おれなんか遭難する!
……と、二の足を踏んでいた。 「魔の山」読んだよ 「ブッデンブローグ」「ワイマールのロッテ」
「ファウスト博士」だって読んだよ
マンは特有の描写が際立っている
「ヨセフとその兄弟」はこの描写が弱かった
訳者の能力かな
一応51人の作家の全集を読んでいる
ゴーゴリ ツルゲーネフ プーシキン ガルシン チェーホフ
ドストエフスキー トルストイ 安倍公房 八木重吉
李白 杜甫 白楽天 王維 韓愈などなど
15年の締めくくりとしてね 今全集を徹底して攻めている >>529
ありがとう。いいですなぁ! 全集を固め打ち。
手っ取り早く読めそうなのは夭折作家ですね。
中島敦とか。
あっ、ポーも夭折だね。 マンはトニオクレエゲルとヴェニスに死すしか読んでないにょん
全集はミヒャエル・エンデだけ制覇した
ポーは新潮文庫にあるやつと岩波のポオ評論集を読んだ
ユリイカをまだ読んでない
ところで芥川龍之介が言っている
ポオはスフィンクスを作る前に解剖学を研究したーーー彼の後代を震撼させた研究の秘密はここにある
は、つまりどういうことなん