山崎豊子作品を語ろう
亡くなったばかりで、図書館が特設コーナーを作っていた。
ので、たまたま借りた1冊が『女系家族』でした。 文庫上巻は、最初退屈な感じ。
遺産相続をめぐる姉妹のいやらしい欲のせめぎ合い。
癒されないなーと思いながらも、読み続けて行くと、
欲のつっぱり合いの展開自体が、旅的な楽しさになってきた。 ttp://hayabusa2.2ch.net/test/read.cgi/livenhk/1384857037/ NHKは「大地の子」を放送中に、山崎の盗作疑惑が話題になって、
山崎側に立って戦ったからな。ぶっちゃけ褒められた行動じゃなかった。 ああ、クローズアップ現代やってたね。
「大地の子」は命をかけて書きました、って言ってたよ。
盗作が露見したら作家生命を失うという意味じゃないと思うな。 どの作品も、筋が明確なので、長編ばかりでも、わかりやすい。
風景や人間描写も味わい深い。 >>8
「大地の子」の二つ前の盗作事件の時に、
「秘書が間違えた」とごまかしたものの、居られなくなって日本文芸家協会を退会したけど、
その時、丹羽文雄会長は「これで文壇的生命は一応終わったと考えられる」と言った。
しかし何度も復活したw やはりそういう意味で命を賭けてやらかしたわけか(笑
こまったおばさんだったんだね。 興味津々の寄稿の中でも、最も注目されるのが、山崎さんが朝日新聞をテーマとした小説に意欲を燃やしていたことだ。
伊藤氏は、山崎さんの発言として、こう記している。
「マスコミは国の政治、経済、社会を含めてその運命を左右する。真実を追究し、国民のすべてが正義の下、
公平に生きるように、不撓(ふとう)不屈の固い信念に基づいた主張を貫かねばならない。
日本のマスコミの代表面をしている朝日は、偏向し傲慢で真実をねじまげ、結局は自己無謬(むびゅう)主義、
オポチュニストの典型、許せない。朝日以外の人の人権、人格を毀損(きそん)することを恬(てん)として恥じない。
私の天敵です。朝日を徹底的に解剖し、天下にその正体を暴きたい」 けど結局書いたのは毎日新聞のことだった。
「不毛地帯」に盗用があると朝日新聞が報道した時に、名誉毀損だと山崎が訴えた。
けど結局これは和解になった。
この決着が朝日新聞をテーマとしなかったことに関係しているのではないか? 『女系家族』読了。下巻は一気に読破。
上で誰か言ってたが、たしかにエンタメ要素は大きい。
だが、勉強も調べもきちんとやってることは確か。
盗作問題もあるのかもしれないが、一読者としては、
ともかく面白ければいいのだ。
今度は、『華麗なる一族』を開始。 そうだよなぁ、この人の出版物はラノベの元祖だと思う。
もう少し褒めて、百田さん。 それでもノンフィクじゃなくて、
人間の真実を求めた、という。
だから、小説か。 正義、社会派の作家みたいだけど、結局、戦後民主主義の範疇で、
叩いていいものだけを批判した作家だと思う。 大作家だよな。問題意識も的を射たもの。
>>20
人間の真実を求めるのが、小説だよね。
まわりが邪魔しすぎ、大作家なのにまわりが無視している?
こういう人こそ、読者がもっと守らなければね、死後の名声も。