>>908
気についての考えなら、朱熹個人というより宋時代の道学が主でしょう
先達の思想をまとめた「近思録」全三巻なら今でも手に入る
気が陰陽二気に分かれ、五気(五行の気)にわかれってのは動体類にでてくる

〈気〉という語は、〈理〉以上に人口に膾炙した日常語であった。漢代以降は森羅万象を説明する原理としても用いられ、医学書や占断術にも頻出することはよく知られている。
道学もその言語空間に属していたから、この語が二程の語録に出てくるのは不思議ではない。
朱熹の立論の本意からすれば、理気論とは、宋学のなかで秩序原理として重要な役割を果たしてきた〈理〉の現実世界における現れとして、これまた従来用いられてきた〈気〉を当てることで、総合的な世界観を樹立することにあった。
師の李?からその重要性を教わった、程頤の教説である理一分殊論、それも分殊のほうにこそ儒教にとっての重点があるとする世界観を説明するためにこそ、気という概念を導入したのである。
それ以前の道学には見られない理気相即の哲学体系は、朱熹が構築したものであった。

朱熹の理気論は全六十巻以上の著作に散らばっているので、それをテーマごとにまとめたものが「朱子語類」、これの理気論のものは学術文庫に収められている

まずは簡単に手に入る「論語集注」「近思録」「朱子語類 抄」を読んでみては?
20年かけて「朱子語類」全訳するプロジェクトは走ってるのであと10年まとう